記事中画像撮影:筆者
キャンプにはどのバーナーがいい?
山のテント泊からソロのグループキャンプに移行した筆者。愛用の火器というと、もっぱら小型のシングルバーナーがメインでした。
でも、上の写真のような直結型のシングルバーナーには直径の小さいクッカーを使うのが当たり前。キャンプスタイルがファミリーとなった今は、小型のシングルバーナーに使いにくさを感じていました。
なので、大きめの鍋やホットサンドメーカーを使うときは、分離型のシングルバーナーかカセットコンロを持ち出しているのですが、「これは使ってみたい!」と思う新種の火器を発見!
なんじゃこの形は…
ガジェット感のあるユニークな形のこれ、じつはシングルバーナーなんですよ!
2024年6月にスノーピークから発売された最新ギアで、バーナーヘッドを長方形(H型)にすることで広範囲に熱を伝えられるという、今までなかった構造!
しかもこんなルックス、見たことないぞ……。
スノーピーク ギガパワーストーブ レクタ
重量 | 495g |
---|---|
材質 | 本体/ステンレス、アルミニウム合金、真鍮、ゴム、収納ケース/ナイロン |
サイズ | 156×122×121(h)mm |
収納サイズ | 156×82×35(h)mm |
出力 | 2,500kcal/h |
専用容器 | スノーピーク専用容器GP-500GR、GP-250GR、GP-110GR、GP-500SR、GP-250SR、GP-110SR |
燃焼時間 | GP-500GR/210分、GP- 250GR/110分、GP-110GR/60分 |
1ℓの湯沸かし時間 | 4分 |
使用鍋系 | φ23cm以下、容量4L以下(ダッチオーブン使用不可) |
セット内容 | 本体、収納ケース |
「ギガパワーストーブ レクタ」4つのポイント
アイテム名は「ギガパワーストーブ レクタ(以下:レクタ)」。
この「ギガパワーストーブ」というのは、スノーピークが展開する小型火器のシリーズ名で、小さくてコンパクトながら頼りがいのあるパワーが特長です。
1|組み立てにひと技アリ!
まずは、謎に包まれる組み立てかたを見てみましょう。レクタを見たとき、一体どうなってる!? とイメージができませんでした。
この組み立てかた、スゴくないですか!
まるでスノピのハイテクカセットコンロ「HOME &CAMPバーナー」を彷彿とさせるユニークさ。メカニックなギミックに惚れ惚れ……。
どの角度から見ても、こんな形のバーナー今まで見たことないや……!
2|全体に火がいき渡るH型
組み立ての個性もさることながら、もうひとつの特長は唯一無二のこの形。
火口は円形ではなくH型。だから局所的ではなく、広い面積に熱を伝えることができるというわけです。
展開時のサイズは、約15×12×12cm。小型のシングルバーナーと並べてみると、その大きさがよくわかります。
点火のやりかたは、火力調整つまみを回して点火スイッチを押すだけ。一般的な直結型シングルバーナーと同じ仕様なので迷うことはありませんでした。
どんなふうに炎が出るんだろうと、ワクワクしながら着火してみると……
確かにこれは全体に火がいき渡りやすそう。ここは後ほど検証していきます!
3|のせられるクッカーの幅が広い
長方形の強みは、効率よく熱を伝えることができるだけでなく、幅の広い調理器具がのせられること。
ホットサンドメーカーやメスティンなどの角形ものせやすく、長方形はおのずとゴトクの面積も広くなるので安定感も抜群(こちらも使ってみた様子は後ほど)。
4|それなりにコンパクトになる
器具栓と混合管がバーナーヘッドのなかにおさまるという秀逸な構造なので、見た目よりもコンパクトに収納できます。
収納時のサイズは約15×8×3.5cm。長辺はスマホと同じくらいで、手のひらサイズ。
重さは約462g。500mlペットボトル1本分くらいなので、正直ずっしり感はあります。
メスティンや飯盒のなかに収納して持ち運べるところが◎!
使ってみてわかったこと
のせるクッカーは23cm以下で
レクタに使用できる鍋の大きさは直径23cm以下。容量は4L以下となっています。
だから、トランギアの「ラージメスティン」はもちろん、スノピの名作ホットサンドメーカー「トラメジーノ」や……
丸型クッカーものせることができます。
他にも、ファミリーキャンパーに愛用者が多いであろうユニフレームのクッカーセットfan5DX(一番大きなステンレス大鍋が直径23cm)や、5号炊きできるfanライスクッカーDX(直径21cm)も安定してのせることができます。
このように、シングルバーナーだと使いにくかったクッカーを安定して使えるところがレクタ最大の魅力!
もちろん小さなクッカーもOK。ただし、一般的なサイズのシェラカップ(直径8cm)だとゴトクから落ちてしまいやすいので、大体9cm〜φ23cm以下がレクタの対応範囲でしょう。
全体に火がいき渡りやすい
前述したように、レクタのH型構造は局所的ではなく、広い面積に熱を伝えることができ、全体に火がいき渡りやすいところが強み。
小型のシングルバーナーとレクタでホットサンドを作りましたが、レクタのほうが広範囲にきれいな焼き色がついていました。
小さなクッカーだと実感しにくいのですが、トラメジーノやラージメスティンなど直径20cmくらいのクッカーを使うと、その効果を実感しやすかったです!
注意しておくことは…
基本的にはφ23cm以下で、容量4L以下の調理器具クッカーであれば使用できますが、注意したいことがひとつ。
これはどの直結型シングルバーナーにも言えることですが、輻射熱の大きい鉄板や焼き網、ダッチオーブンは使えません。
専用鉄板がある!
なのですが、レクタには専用に開発された鉄板「ギガパワーストーブ レクタ グリドル」があり、これを使うと鉄板料理も安心して楽しめる、という点が大きなメリット!
とはいえ、ギガパワーストーブ レクタ グリドルも鉄製。本来ならば、輻射熱の影響から直結型のシングルバーナーにのせて使うのは御法度ですが、メーカーに問い合わせたところ様々な検証の上、専用設計となっているため輻射熱の問題を解決しているのだそう。
山型かつミゾ付きなので、お肉から出た余分な油を端に流し、よりおいしく焼けるところが最高!
これで悠々自適なおひとり様焼肉がスマートに楽しめるな……!
スノーピーク ギガパワーストーブ レクタ グリドル
重量 | 1.3kg(ハンドル含む) |
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セット内容 | グリドル、ハンドル、収納ケース |
材質 | グリドル/鋳鉄(シリコン耐熱塗装)、ハンドル/ステンレス、収納ケース/ナイロン |
サイズ | グリドル/202×152×15(h)mm、ハンドル/148×29×10(h)mm |
収納サイズ | 208×154×18(h)mm |
▼スノーピーク「ギガパワーストーブ レクタ グリドル」の詳細はこちら
使うたびにワクワクするギアっていいよね
とにかくユニークな構造で、心くすぐるガジェット感がたまらない「ギガパワーストーブ レクタ」。
個人的におすすめしたいのは、
- デュオ・ファミキャンで荷物をコンパクトにししたい人
- バーナー・ランタンなどをOD缶で統一したい人
- 庭で気軽に鉄板料理を楽しみたい人
- ギミックのある道具にロマンを感じる人
想像の斜め上をいくレクタ、今後バーナーの新しい選択肢になりそうです!
スノーピーク ギガパワーストーブ レクタ
重量 | 495g |
---|---|
材質 | 本体/ステンレス、アルミニウム合金、真鍮、ゴム、収納ケース/ナイロン |
サイズ | 156×122×121(h)mm |
収納サイズ | 156×82×35(h)mm |
出力 | 2,500kcal/h |
専用容器 | スノーピーク専用容器GP-500GR、GP-250GR、GP-110GR、GP-500SR、GP-250SR、GP-110SR |
燃焼時間 | GP-500GR/210分、GP- 250GR/110分、GP-110GR/60分 |
1ℓの湯沸かし時間 | 4分 |
使用鍋系 | φ23cm以下、容量4L以下(ダッチオーブン使用不可) |
セット内容 | 本体、収納ケース |
▼スノーピーク「ギガパワーストーブ レクタ」の詳細はこちら