※本記事に掲載されている写真は、筆者の自宅敷地内で撮影されたものです。周囲の森林などに飛び火しないよう細心の注意を払い撮影しています。
次のキャンプに、こんな料理を楽しむのはどう?
南信州に移住して約4年が過ぎました。森の暮らしで焚き火は日常茶飯事です。アウトドアと密接な日々の暮らしを綴ります。
写風人
1955年生まれ。GRIP SWANYオフィシャルカメラマン。FIRESIDE薪ストーブエッセイ著作家。2019年より南信州に移住し、薪ストーブを中心とした火のある生活を愉しんでいる。Instagramのアカウントは@syahoo_jin
ランプ肉の塊を大胆に焼く!
今回はアウトドア料理の醍醐味、大きな塊のランプ肉を薪火を使って焼きます。自宅キッチンのガス火と違い、香ばしく仕上がるのでぜひ試してみてください。「シンプルこそ至高だな」と感じさせてくれる仕上がりになりますよ。
焚き火の下準備を
まずは薪活の傍ら、焚き付けを拾い集め焚き火の準備をします。いつものような太めの枕木を活かした焚き火スタイルです。
では早速、枕木の間によく乾いた細い小枝を放り込み、スギッパに着火。
直火で料理するときは、炎が立ち上がっているときは禁物。程よく熾火ができた頃が最も熱量が安定しています。食材に煤も付かないので、熾火を作ることを意識してください。
では下準備も済んだところで調理に。
ランプ肉の塊をシンプルに且つワイルドに食す!
材料
- ・ランプ肉 500g
- ・塩コショウ
肉全体に焼き目をつける
まずは、ランプ肉の表面に焼き目をつけていきます。ほぼ立方体の塊なので、ひっくり返しながら6面すべてを焼き上げましょう。
表面が焼けてきたら一旦火から離し、シンプルに塩コショウで味付け。
塊の表面をナイフで削ぎます。
ちなみに使用したナイフは、モーラナイフの「ロンボブラックブレードS」。家でもアウトドアでもガンガン使えるクッキング特化型ナイフです。
調理用に作られているため、食材の皮をむいたり、スライスしたり繊細な動きにも対応してくれます。携帯しやすいブラックレザーのケースも付属しているのでキャンパーの方におすすめ。
Morakniv Rombo blackblade S
サイズ | 刃長 約119mm 全長 約200mm 刃厚 約2.5mm |
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重量 | 約195g(ナイフのみの重量) |
ここで一旦削いだ肉をいただきます。薪火でシンプル且つワイルドに焼き上げたランプ肉、とても柔らかく香ばしさも相まって絶品です。
残りの塊肉はしっかりロースト
残りの塊は、そのまま熾火の上に乗せ蓋をしてローストに。
じっくり火を通している間、静かに待つことができないせっかちな自分は、この間に薪づくりをしながら焼き上がりを待ちます。
途中までは肉のことを気にしながら作業していたんですけど、つい薪づくりに夢中になり、気がつけば予定時間をかなりオーバー!
美味しそうな湯気は立ち上がっていますが、果たして中は……?
理想の「うっすらピンク色」にはならず、火が入りすぎて失敗。でも切った感触はパサパサ感もないので、なんとかいけるかも。
ハンバーガー風にアレンジ
そのままシンプルに焼いた肉を食べるのもいいですが、なんせ量があるためバンズに挟んでハンバーガー風に。食べてみると、肉がほんのり燻製っぽく仕上がって上出来でした!
残り300gほど肉が残っていたので、角切りにしてシチューに利用しました。薄くスライスして干し肉にしてもよかったですね。
塊肉のローストは、他の料理に活用しやすいのでおすすめ。ぜひ薪火を使って香りのいいローストを楽しんでくださいね。