出発から1時間が経過。同行する友人が、しきりにWSD-F10の「高度計測」機能をチェックしています。標高1000m以上にしか咲かない“ヤクシマタツナミソウ”を探すためだそう。花好きの彼女らしい、ギアの活用法です。
高度メーターの数字が1004mを指したそのとき、「あっ!」という嬉しそうな声が。
彼女の視線の先には、注意深く探さなければ見つけられないほど小さな花が。これがヤクシマタツナミソウです。苔の緑色に引き立てられた繊細な色彩は、山の静けさと相まって心を奪います。
休憩も忘れずに
さらに歩き続けること1時間。口数が減ってきました。そんな時、WSD-F10から「補給しましょう」と休憩を促す通知が。友人にも同様の通知が届いたようで、安堵の表情を浮かべています。アウトドア好き同士でいると「少し休憩しよう」のひと言って、なかなか言い出しづらいんですよね。
川辺に腰を下ろして一休み。すぐそばではサツキが岩壁を彩っています。爽やかな空気の中、心がしんと落ち着いてきました。
「YAMAP」に示された現在地を確認すると、もう少しで絶景ポイントというところまで来ているようです。深呼吸をして、笑顔で再出発します。