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宅飲みだってキャンプな気分で楽しみたい…!
出典:PIXTA
宅飲みだけは毎週末欠かせない筆者。本音はキャンプで飲みたいのですが、なかなか毎週キャンプとはいかないものです。せめて家でキャンプ気分に浸りながら飲むことは無理でしょうか?
分厚い肉を焼きながら、ついでにナイターとか観られたら最高なんですが……。もちろん格安で。ささやかなおやじの夢です。
固形燃料でステーキが焼ける?!
が、そんな夢を叶えてくれそうなアイテムを見つけてしまいました。こちらの、イシガキ産業「DL COLO スクエアグリルパン 13cm・ソースカップ付き/コンロセット」(以下「グリルパンコンロセット」)です。
2,000円を切る(Amazon購入時価格)格安商品ながら、ズシリと重い鋳鉄製。しかも固形燃料で肉が焼けるという触れ込みで、どこでも手軽に本格グリル調理が楽しめるワケです。
さすがに固形燃料では無理がないかなあ? という気もしますが、見た目はかなり本格派。早速使ってみるとします!
イシガキ産業 スクエアグリルパン 13cm ソースカップ付き コンロセット
サイズ | スクエアグリルパン: 幅約16.5×奥行13.8×高さ3.5cm コンロ:幅約13×13×7cm セット時:16.5×13.8x11.5cm |
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容量 | プレート:250ml ソースカップ:90ml |
重量 | パッケージ重量:1.76kg |
材質 | 本体/鉄鋳物、敷板/天然木 |
対応熱源 | 直火、IH対応 |
小さいけれど本格派!雰囲気漂うグリルプレート
「グリルパンコンロセット」のセット内容は、鋳鉄製のプレート、ソースカップ、ゴトク。さらにゴトクを置く木製の土台の計4点です。
サイズは本当に小さく、プレート部分は13.3×13.3cmと、手のひらサイズです。すべてを組み合わせても奥行13.3×幅16.5×高さ11.8cmとやはりコンパクト。
一方で重量は1.76kgと、スキレットのような、鋳鉄らしいズッシリ感があります。そして、全体的に作りは精巧で、安物っぽさが全く感じられません。
1cm厚の波型鉄板が旨さの理由
肉を美味しく焼くには、やはり鉄板の厚みが大事! 「グリルパンコンロセット」のプレートの底面は、約1cm程度の厚みがあり、高い蓄熱性で肉にムラなく火が通りそうです。
表面は、こびりつきにくく余分な油も落ちる波型加工が施されています。四方はやや立ち上がり、容量は約250mlあるので、ちょっとした煮込みもできそうです。
また、直火だけでなくIHにまで対応。キッチンコンロでの使用はもちろん、魚焼きグリルでのオーブン料理など、かなりマルチに使えるようなんです。
ソースカップが地味に便利そう
プレートの端にセットできるソースカップも鋳鉄製です。食材を焼きながらソースも温められるのは、調理後もアツアツが楽しめるアイデアとしてなかなか秀逸。
容量は90mlと小さいのですが、チーズを溶かしたりもできそうな雰囲気です。1人チーズフォンデュなんかもできるかも?
ゴトクには固形燃料をセットできる
同じくゴトクも鋳鉄製で堅牢な作りです。中央には円形の枠があり、ここに固形燃料をセットします。枠の内径は約4.5cmなので、ごく一般的なサイズの固形燃料がピッタリですね。
ちなみに、メーカーの推奨熱源は固形燃料ですが、このゴトクの頑丈さなら、もっと火力の高いアルコールストーブでもいけそうな気が……。
木製土台で遮熱対策もバッチリ
土台だけは軽い木製です。ゴトクも熱くなるので、しっかり遮熱してくれるこの土台の存在はありがたいですね。自宅のテーブルでも気にせず調理ができそうです。
プレート単体で調理した際にも、熱々のプレートをこの台に乗せれば、そのまま食卓に出すのにピッタリですね。
リビングでいきなりステーキ!…を焼いてみる
鉄板なんだからまずはステーキ! ということで、いきなりリビングでステーキ調理に挑戦してみます。
シーズニングで鉄板をならしておく
説明書によると、「使用開始にあたり、よく洗浄した後、野菜くずを油で炒めてシーズニングするように」とあります。
加熱後に油を塗りこむだけでもいい気はしますが、一応ここは説明書通り、ガスコンロを使って白菜の端を油で炒めていきます。
3cm厚!国産ランプ肉をチョイス
肉は国産ランプ肉の厚切りをチョイス。ステーキとしては結構小ぶりな160gですが、プレートのサイズ的にはこれくらいがジャスト。ただし、厚みはたっぷり3cm。はたしてちゃんと焼けるのか……?
なお、ステーキを焼くときのコツですが、焼く前に肉を必ず常温に戻すこと。冷たいままでは中まで火が通りにくく、焼きムラが出やすいんです。
まずは鉄板の温度を上げていく
今回は固形燃料だけで焼いてみます。ダイソーの3個入りタイプで、1個で20分ぐらい燃焼します。ですが、途中で消したり、ちょっとだけ追加で焼くことはできません。
よく考えた末、まずはソースも肉も乗せずに鉄板の温度だけを上げていきます。3分もするとプレートから煙が。小さいためか、思ったよりも早く鉄板がアツアツになってきましたよ。
肉を両面焼いていこう!
塩胡椒を直前に振り、肉を焼いていきます。厚みのある肉ですが、断面にはあっという間に焼き色がついてびっくり! 意外なぐらいに高温調理できているのが分かります。
片面焼き上げたらひっくり返しましょう。注意点として、鉄板プレートを傷つける恐れがあるので金属製トングは使用しないようにします。
ソース温め&コーンを炒める
両面に火が通ったら、肉をアルミホイルで包んで休ませます。15分ぐらい休ませるので、この間に固形燃料は1つめが燃え尽きます。
肉を休ませ終えたら、新しい燃料に着火。まずは付け合わせのコーンを炒め、ソースカップを乗せてお好みのソースを温めます。
仕上げに再加熱しトッピング
アルミホイルから出した肉はキッチンハサミなどで食べやすくカット。再度鉄板に乗せ、まんべんなく加熱します。仕上げにバターとニンニクを乗せれば、間違いなく本格ステーキですね。
なお、金属製トングと同じ理由からか、「鉄板の上で刃物は使わないように」という注意書きがあるので要注意。ナイフでカットする場合は別途まな板などの上で行いましょう。
見れば優勝なのはお分かりいただけると思います。非常にジューシーでしっかりと加熱されており、「鉄板で焼いた」感がビシバシ伝わってくるステーキです。
ソースももちろん熱々。ステーキハウスのようなライブ感がたまりません。自宅リビングのソファで本格ステーキを頬張りつつ、ビールがお供のナイター観戦。いやあ…極楽ッス。
アルコールストーブならもっとエコに使える?
固形燃料でも、存分に美味しいステーキが焼けることはよく分かりました。けれど、1つでは足りないし、2個目は実質ほんの少しの出番で、かなりもったいない感じに。
そこで、アルコールストーブならもっと効率的では? と考えた筆者。火力もより強いですし。
しかし、コンロの高さはわずか7cm。トランギアなどの一般的なタイプでは大きすぎて、火口がほぼプレートにくっついてしまいます。
そこで、ダイソーの小さな「アルコールストーブ(40ml)」を使ってみることに。
これは直径6×高さ2.9cmという大きさなのですが、円形のくぼみにちょこんと乗って安定感があり、プレートとの隙間もちょうどいい具合です。
早速試してみます。火力はUPしているはずですが、プレート自体の蓄熱性の高さゆえか、固形燃料のときと肉の焼けるスピードに大差は感じられません。
ただ、途中で火を簡単に消せるのと、燃料の残量を気にする必要がない点で、かなりアルコールストーブが便利だと感じました!
とはいえ、途中で燃料を足すのは厳禁です(炎が飛び散ります)し、転倒なども怖いので、アルコールストーブはできれば屋外での使用をおすすめします。
魚焼きグリルやIH活用でさらにツマミを量産!
耐熱性が高くIHにも対応し、さまざまな調理法ができる「グリルパンコンロセット」。 (ステーキだけでは飲みたらなかっ……)後学のために、さらに2種のツマミを作ってみましたよ!
1|魚焼きグリルで「ローストチキン」
プレートのサイズが小さいので、魚焼きグリルにもラクラク入ります。こうなるとほぼオーブンと同じ効果が得られますね。
というわけで、ニンニクと黒瀬スパイスで味付けしたモモ肉をプレートにON。魚焼きグリルで10分ほどローストしたら……、表面はパリッと中までしっかり火の通ったローストチキンが完成!
2 |ガスコンロで「チーズハンバーグ」
このプレートは、家庭用ガスコンロのゴトクに乗せても安定感バッチリ。というワケで最後は、ガスコンロで既製品の生ハンバーグを焼いてみました。かなり厚みがあるので、アルミホイルをかぶせて蒸し焼き仕上げに。
今回、ソースカップにはとろけるチーズを入れてみたら、イイ感じにトロットロに! このチーズ池にハンバーグをダイブさせて食べる幸福感ときたら、それはもう……(以下省略)。
3|IHでガーリックシュリンプ風
出典:ASKUL
我が家にはないのですが「グリルパンコンロセット」はIHヒーターでも使用できるようです。エビを素焼きにし、ニンニクを利かせた熱々ソースなんかで食べるのもオツですね。
少し気になるところもある……。
油跳ね対策は必須!
どうしても鉄板面積が小さいというのもあり、ステーキを焼く際にはかなり油跳ねしました。
今回、新聞紙を敷いてみたのですが、結果は御覧の通り。いくらリビングで使えるとはいえ、油跳ね対策はマストです。
運搬方法には悩む…
固形燃料で手軽に美味しく肉が焼けるのは、ソロキャンプなどでも重宝しそうです。けれど本来、屋内使用前提の商品なので、バッグなどの付属はないのが残念。
ちょうど手ごろなサイズのボディバッグに箱ごと入れてみましたが、程よいケースを探すのもなかなかの手間。キャンプではプレートだけ持参して、シングルバーナーなどで使うのが良さそうですね。
鋳鉄プレートとしてかなり優秀! 本格調理で至福のひと時を!
「グリルパンコンロセット」を一通り使ってみたところ、とにかく鋳鉄プレートとしてかなり優秀なことに驚きました。アウトドアメーカーの製品と性能面の差は特に感じられません。
本格派なので、ステーキ以外も簡単に美味しく調理できました。自宅ソファにくつろぎながらテレビを眺めつつ、完全にソロキャンプ気分が楽しめます。しかも格安。おじさんの頼もしすぎる相棒ですね。
イシガキ産業 スクエアグリルパン 13cm ソースカップ付き コンロセット
サイズ | スクエアグリルパン: 幅約16.5×奥行13.8×高さ3.5cm コンロ:幅約13×13×7cm セット時:16.5×13.8x11.5cm |
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容量 | プレート:250ml ソースカップ:90ml |
重量 | パッケージ重量:1.76kg |
材質 | 本体/鉄鋳物、敷板/天然木 |
対応熱源 | 直火、IH対応 |