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シングルバーナーのガタつき、なんとかしたい!
普段自転車やバックパックでキャンプを楽しむ私。ガス缶もミニマムな110サイズがメインなのですが、小さなガス缶でシングルバーナーを使うと安定感に欠けるシーンも少なくないですよね。
できるだけ平坦な場所を選んでも、岩場の窪みや小さな砂利によってどうしても起こるちょっとしたガタつき、みなさんも気になることはありませんか?
ガタつきの解消には「スタビライザー」!でも…
そんな問題を解決してくれるのが、スタビライザー。ガス缶に装着するスタンドのようなもので、これがあれば足場の悪いフィールドでも安定感が出て転倒しにくくなるんですが、ひとつ問題が……私のような軽量スタイルはとくに、通常のスタビライザーは持って行くには少し嵩張るんです。
そこで見つけたのが、荷物をまったく圧迫しない超小型の「Clip Stabilizer」。スタイルを問わず何かと荷物の多いキャンプ、少しでも身軽になれるおすすめアイテムとしてみなさんにご紹介します!
小さいうえに、収納ギミックも秀逸!Clip Stabilizer
Clip Stabilizerは、OGAWAND(オガワンド)というメーカーのアイテム。OGAWANDは2013年にスタートした日本のガレージメーカーで、UL(ウルトラライト)ハイキングをテーマに様々なバックパックや小物を産出しているブランドです。
そんなUL文化を導いてきたOGAWANDが放つとても小さなガス缶スタビライザー、その魅力がこちら!
1|重さは、1つたったの2.5g
Clip Stabilizerは小さなプラスチック製パーツ4つがセットになっていて、重さは1つ2.5g。合計たったの10gです。右側が折りたたみ式の一般的なスタビライザーですが、比較してみると随分と小さいですよね。
サイズも4つまとめた状態であっても5×5×10mmと、何ら荷物になることはありません。
2|磁石でくっつくから、ガス缶と一緒に持ち運べる!
それぞれマグネット式になっているので、束ねて持ち運ぶ事ことはもちろんガス缶にくっつけておけてとても便利。この収納&携行性の良さも、一般的なスタビライザーと比較した上での大きなメリットです。
3|省スペースだから、他のアイテムを増やしても持って行ける
シンデレラフィットレベルにすっぽり入る小さなクッカーにガス缶をスタッキングするとなると極力デッドスペースの無いパッキングが求められますが、そんな場合にも好都合。バーナーとお箸も合わせて入っちゃいます。
また、「今回はアレを持って行きたいからスタビライザーは省かざるを得ないか……」という場合も、ガス缶と一緒にいつでも持っておけるClip Stabilizerならノーダメージ。小さいながらあると本当に快適なアイテムなので、荷物量に左右されず持って行けるのはとても助かります。
Clip Stabilizerの使い方
取り付けはガス缶のフチにハメ込むだけ
使用時はガス缶のフチ部分にスタビライザーを素手でハメ込むだけ! とても簡単に装着でき、ホールド感もバッチリです。
また、スタビライザーの位置は自分で自由に配置できるので、場所によっては3つのみの使用でも安定感を得ることができます。
ちょっと浮いてくれるのが、ありがたい…
Clip Stabilizerの良いところは、付けているとテーブルやチェアのようにガス缶自体を宙に浮かせられること。地面が凸凹していたり砂利のある箇所でも安定感が出るうえ、ガス缶を汚さずして使用できるのも嬉しいポイント!
ガス缶を地面に直接置くと砂や土がついたり、結露による濡れがサビの原因になってしまうこともありますよね。そんな心配が軽減できるのも、スタビライザーを使うメリットなんです。
お鍋をするにも安心
少し大きめのクッカーを使用してみましたが、グラつくこと無く安心して調理ができました。
また、小さなクッカーでもお湯の量が多いと沸騰時にグツグツすることでガス缶ごと揺れてしまうので、やはりスタビライザーがある方が安心でした。
実はこんなこともできる!Clip Stabilizer活用アイディア
軽量化目的でClip Stabilizerを持って行くなら、できるだけ役立てたい! というわけでここからは、おすすめの兼用法をご紹介します。
アルミホイルを固定して簡易風防に
ガスバーナーを使用する際に、風防が必要になることも多いですよね。そんなときにアルミホイルを加工して風防にする方法があるのですが、Clip Stabilizerの磁力を使ってアルミホイルをガス缶に固定。これでガスバーナーの風防にすることができます。
濡れた物を干す
テント内に濡れた物を干すとき、Clip Stabilizer2つをテントの生地に挟み込むようにして使います。ショーツは少し重たいですが薄い手ぬぐい程度なら干しておくことができますよ。
ここに注意して使おう
タイプは2つある
Clip StabilizerにはP-typeとS-typeの2種類があり、どちらを選ぶかは使用するガス缶によって変わります。
P-type:MSR、JETBOIL、snowpeak、PRIMUS(エヌケイケイ株式会社)
S-type:SOTO、EPI、PRIMUS(東邦金属工業株式会社)
タイプを間違ってしまうとグラグラして取り付ける事自体に無理があったので、必ず適したタイプを購入するようにしましょう。また、PRIMUSのガス缶の場合はその製造会社によってタイプを変える必要があるので要注意。ガス缶購入時に、充填元会社をチェックするようにしましょう。
ちなみにカラーはいずれのタイプもBlack・Orange・Grayの3種類がラインナップされています。
磁石なので砂鉄が付く
磁石系アイテムあるあるですが、使っているうちに磁石の部分に砂鉄が付着してしまいます。ただし、これはウェットティッシュなどで簡単に拭き取ることができるので、片付ける前にチェックして拭き取っておきましょう。
“マストアイテムにできるスタビライザー”と出会えた!
以前は荷物量によっては省いていたスタビライザーですが、Clip Stabilizerを入手してからはマストでガス缶とセットで持っていくアイテムとなりました。ガスバーナーを安全に使えて、かつ綺麗に保てる便利アイテム。皆さんもぜひ入手しておいてはいかがでしょうか?
●ogawand「Clip Stabilizer」について詳しくはこちら