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人数が多いBBQって、コンロ担当キツくないですか…?
昨今、コンパクトな商品が増え、運搬も設営もどんどん楽になってきているキャンプギア。
しかし例外もあり、その1つがBBQコンロです。参加人数によって最適なサイズが変わるため、小さければいいという理屈が通じません。
ファミリーやグループ向けサイズともなると、本当に大きい! 組み立ても大変で、コンロ担当のストレスも大きいですよね……。
大きさを感じさせないBBQコンロを発見!
ところが最近、Naturehike(ネイチャーハイク)「卓上バーベキューコンロ」を発見。BBQコンロに見えないスリムな見た目ながら、2〜4人までのBBQに対応するようなんです。
しかもパカッと開いて設営1秒という触れ込みで、これなら、BBQのコンロ担当がもっと楽にできそう……! というワケで早速購入。実際に使って詳しくレビューしていきます。
ネイチャーハイク 卓上 バーベキューコンロ
使用サイズ | 約50.2×36.5×65cm |
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収納サイズ | 約50.2×32.8×33.5cm |
重量 | 約4.1kg |
材質 | SPCC冷間圧延板、琺瑯、ゴムの木、鉄、430ステンレス鋼 |
ネイチャーハイク「卓上バーベキューコンロ」はこんなアイテム!
スリム&コンパクトな収納サイズ
何と言っても魅力なのが、その収納サイズ! 横幅502×奥行き365mmは展開時とほぼ変わりませんが、厚みが一気に65mmまで薄くなります。ここまで薄いと、運搬&収納、積載も楽そう。
焼き面サイズはしっかり大きめ
そして、2~4人用を謳っているだけあり、焼き網のサイズは400×210mmとしっかり大きめ。
これは、一般的なファミリーサイズのバーベキューコンロと同等のサイズ感。
例えば、筆者手持ちのロゴスのMサイズ(絶版/440×300mm)や、ユニフレーム「ファイアグリル」(430×430mm)と見比べても遜色のない焼き面サイズです。
展開時は、横幅502×奥行328×高さ335mmと、全体のサイズもそこそこ大きめ。
ですが、実際は風防も兼ねた蓋部分が高さの大部分を占めるので、威圧感もなくコンパクトな印象ですね。脚や台となるパーツはなく、テーブルに乗せて使う卓上仕様です。
木製ハンドルが効いたグッドデザイン!
ブラック&シルバーのソリッドなボディに、両サイドの木製ハンドルがアクセントとなったデザインも、大きな魅力です。ちょっと他のBBQコンロにはない存在感を醸し出しています。
このハンドルは、風向きが変わった時など、コンロを使用中に動かすのに便利そうですね。
変形に強い!琺瑯釉層のサンド構造
出典:楽天
網の下の火床は、錆びにくく汚れや熱にも強い「エナメル層=琺瑯釉層」で「冷間圧延層」をサンドした構造。ツルツルの鏡面でお手入れしやすく、ゆがみにくいのが特徴です。
さらに、火床の下には別途遮熱板も備えた万全の設計。卓上仕様でテーブル等に置いて使うので、かなり安心感が持てる作りになっています。
お花見BBQへ、いざ持参してみた……!
早速、今年のお花見BBQへと持参! 携行性や設営簡便性の高さは発揮されるのでしょうか?
車の横付けができないサイトだったので、駐車場からは徒歩での運搬が必要に……。筆者は、サイズの合う収納バッグを別途用意して持ち歩きました。
バッグで担いでみると約4.1kgの重さを感じさせません。徒歩でもスマートにサイトまで運搬できましたよ。
キャンピングムーン アウトドアテーブル用 収納袋 T-370-B
サイズ | 奥行き6 x 63幅 x 38高さ cm |
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重量 | 約0.45kg |
設営もホントに1秒!颯爽と開くのみ
テーブルに置いたらパカッと開くだけ! 設営は本当に1秒です。開くだけでしっかりBBQコンロになります。
簡単な一方で、可動部分には安定感と重量感があり、勝手に閉じてしまうこともまずありません。これはよく考えられていますね。
ハンドル活用でスペース効率もUP
前面のハンドルは、展開後はトングやシェラカップを吊るすハンギングバーとしても活躍。テーブルスペースを占める分、こういう効率的な作りは助かりますね。
総勢7人のBBQで、実際に調理に使ってみた!
スマートかつスピーディに準備できたところで、総勢7人のBBQで調理に使ってみることに。アレ、ちょっと人数多過ぎません? なんとかなるのかコンロ担当……?!
4面通気で火おこしもイージー
では、早速着火していきます! 前面のスリット含め4面に開口部があり、とても空気が取り込まれやすい構造です。
今回は、使用済みのオガ炭と新品の炭をブレンドしたので、着火剤だけで十分。ただし、焼き面の大きさに比例して入る炭の量も多めなので、全体に火が回るまで少々時間がかかります。
さらに、野焼きに使える超ハイパワーの新富士バーナー「パワートーチプロ」を使用して時短着火。火床も広くて炭がほとんど重ならないので、バーナーでの着火もかなりイージーでした。
7人のBBQにも過不足ないサイズ!
4人までの対応人数に対し、7人という想定以上の人数でしたが、大量の食材は2時間ほどで完売! 食べられずに待つ人が出る状況もなく、このぐらいの人数なら十分賄えました。
網面サイズも大きめでしたが、炭の位置が網面に近く、焼き上がりスピードが非常に早いのもポイント。なかなかに実用性の高いコンロだと言えるでしょう。
コンロ担当が孤独じゃない…!
そして今回痛感したのが、「コンロ担当も孤独じゃない……!」という点。これまでのBBQコンロでは、いつも1人、みんなの輪から離れたところで背を向けて寂しく肉を焼いていた筆者。
卓上仕様かつ大人数にも対応できたので、みんなと一緒にテーブルを囲んでBBQを楽しめたのが、実は最大のメリットだと感じましたよ。
大きな防風板が煙臭さも遮断
展開時には蓋が大きな防風板を兼ねる「卓上バーベキューコンロ」。
この日はほとんど無風で、防風性自体は分かりづらかったのですが、背面側にいるとほとんど煙臭さを感じませんでした。それだけでもかなりありがたい効果だと思います。
底面の高い遮熱性でテーブルを保護
卓上仕様ということで、テーブルへの輻射熱の影響が気になるところ。結論から言うと、琺瑯釉層の厚い火床と遮熱板のおかげで、遮熱効果もバッチリ!
途中、何度か触ってみましたが、テーブルの温度が上がることもなく、あまり神経質にならなくても大丈夫そうでした。
畳んでザーッ!灰捨ても超ラクちん
折り畳み式の複雑な構造なので、炭を捨てるのが大変そうなイメージでしたが、実はめちゃ簡単。収納状態に畳んだら、背面側を下にしてスリットからザーッと落とすだけ!
開いた状態で灰をかき集めるとなると大変だよなあ……、と思っていたのですが、これはスムーズすぎました。
後はもう一度展開し、網を外して火床をウエットティッシュなどで拭きとれば、いったんの後始末は完了。ツルツルのエナメル質なので、汚れも落としやすいです。
多少の焦げつきは残りますが、完璧な掃除は家でやる派の筆者。このまま家まで持ち帰ったけれど、バッグ内に灰が溜まることもなく、ひとまず最低限の片づけはこれでOKでした。
気になったのはこんなところ…
木製テーブルに置くのはちょっと不安
底面の遮熱性は文句ナシでしたが、隙間が多い分、灰や燃えカスがまあまあ飛び散りました。
今回は、木目調ながら実はアルミ製天板の、ogawa「ロールテーブル M」を使用したため問題無かったのですが、リアルな木製テーブルでは燃えカスで焦げる可能性も。
下に焚き火シートを敷いたり、金属製サイドテーブルなどを別途用意して焼き台にした方がより安全に使えそうです。
外せるのは網だけ。本格洗浄は大変
公式ページには「グリル以外の部品を取り外すことはおすすめできません」とあり、網以外のパーツが外せません。けれど、実際使うとあちこち汚れるし、網以外の部分もしっかり洗いたい……。
結局、筆者は家のシンクに丸ごと突っ込み、スポンジ+クレンザーでゴシゴシ磨くハメに。毎度これではちょっと大変と感じました。
グリルパンなどのオプションも欲しい
公式ページには「グリルパンを用意すれば鉄板焼きや焼きそば調理もできる」とありますが、グリルパンのオプションは今のところなし。
今回はテンマクデザイン「男前グリルプレート」を乗せてステーキを焼きましたが、ジャストサイズなグリルパンなどのオプションがあれば、焼き面スペースをもっと有効活用できそうです。
コンロ担当のストレス激減!大人数BBQが楽しくなるコンロ
スタイリッシュな見た目だけでなく、運搬&設営もスマートかつスピーディー。ネイチャーハイク「卓上バーベキューコンロ」は、ファミリーやグループのBBQになかなか便利な相棒です。
何よりも良いのは、卓上で調理できること。コンロ担当も一緒にテーブルを囲み、ワイワイとBBQを楽しめるから寂しくない! キャンプでも主力として使えるギアだと思います。
コンロ担当のストレスを激減したい人に、ぜひおすすめしたいアイテムです。
ネイチャーハイク 卓上 バーベキューコンロ
使用サイズ | 約50.2×36.5×65cm |
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収納サイズ | 約50.2×32.8×33.5cm |
重量 | 約4.1kg |
材質 | SPCC冷間圧延板、琺瑯、ゴムの木、鉄、430ステンレス鋼 |