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ジャパンキャンピングカーショー2024

「ジャパンキャンピングカーショー2024」で見つけた注目車両6台!

「ジャパンキャンピングカーショー2024」が、今年も幕張メッセで開催されました。毎年このイベントで初めてお披露目される車両も多く、2024年のキャンピングカーシーンを占う重要なイベントでもあります。

今回は、過去最大となる382台が大集結。その中から車中泊キャンパーの筆者が会場を周って気になった車両6台をご紹介します!

目次

アイキャッチ・記事中画像撮影:筆者

「ジャパンキャンピングカーショー2024」潜入レポート!

アジア最大級のキャンピングカーイベント「ジャパンキャンピングカーショー2024」が、2月2日(金)〜2月5日(月)までの5日間にわたって開催されました。

ジャパンキャンピングカーショー2024
今年は全国から382台のキャンピングカーが集結! 車両展示だけでなく、アウトドアやツーリズムなどキャンピングカーから派生する6つのコンセプトゾーンや、メインとサブ2つのステージで行われるトークショーといったステージイベントなど、見どころが満載でした。

今年の注目は、なんといってもデュカトベースと軽キャン!

DUCATO LOUNGE
軽キャンピングカー

2022年に構造要件が大幅に緩和されたこと、また昨年はイタリアの人気車種「フィアット・デュカト」ベースの国産キャンピングカーが販売されるなどキャンピングカー業界に大きな衝撃を与えた出来事を受けてか、今年のキャンピングカーショーのラインナップも実に多彩でした。

中でも目を引いたのが、大型で高価格帯のデュカトベースと、小型で低価格帯の軽キャンピングカーという両極端の特性を持つ2種類。今回は、躍進目覚ましいそれぞれの車両をクローズアップします!

「フィアット・デュカト」ベースのキャンピングカー2台

昨年の同イベントで10台が初お目見えとなった「フィアット・デュカト」ベースの国産キャンピングカー。1年後となる今回は展示台数もかなり増え、車体も大きい高価格帯の車両が会場内でも存在感を放っていました。

まるで“動くホテルのラウンジ”!「DUCATO LOUNGE」

DUCATO LOUNGE

FIAT PROFESSIONALの正規ディーラーであるRVランドと、バンライフビルダー・鈴木大地氏との共同開発車が「DUCATO LOUNGE」。

第二弾となるこちらは大容量5kwのリチウム電池からルーフエアコンまでが標準装備されていて、移動式オフィスにテレワーク・カフェなど様々な用途に対応できる次世代キャンピングカーとなっています。

DUCATO LOUNGE

キャンピングカーの内装といえばキッチンやダイネットやベッド、収納スペースなど必要なものをコンパクトにまとめたレイアウトが一般的。寝泊まりのしやすさを追求したゆえですが、どうしても生活感が出てしまうんですよね。

ところが「DUCATO LOUNGE」からはそういった生活感は一切感じられず、まるでホテルのラウンジのような高級感が漂っていました。

DUCATO LOUNGE

室内もこの通り広々としているのですが、これを可能にしている一番の工夫が収納スペースの少なさ。収納スペースを最低限に抑えDUCATOの広い車内を「空間」として残すことで、他のキャンピングカーとはまったく違うラグジュアリーな雰囲気に仕上がっています。

究極にラグジュアリーなバンコン!「FIAT DUCATO DA VINCI LUSSO 6.0」

FIAT DUCATO DA VINCI LUSSO 6.0

ハイエースベースのバンコンを数多く製造するTOY-FACTORYが手がける、デュカトベースのキャンピングカーも面白い! スタイリッシュなインテリアで、デュカトのサイズを生かしたゆとりあるレイアウトが特徴です。

FIAT DUCATO DA VINCI LUSSO 6.0

バンコンというキャンピングカーとしては小さい車内を、高級感のある内装に仕立て上げたTOY-FACTORY。デュカトの広い車内にも効率よくインテリアが配置され、空間を広く残したゆとりのあるレイアウトが実現されています。

FIAT DUCATO DA VINCI LUSSO 6.0

イタリア語で「贅沢」を意味する今作は1つ1つのインテリアにも高級感が溢れ、まるでホテルの一室にいるかのよう。移動手段としてではなく、この空間で過ごすことを目的に出かけたくなる……そんな魅力的な一台でした。

軽キャンピングカーの注目車両2台

2022年に構造要件が改正されたことで「小さなキャンピングカー」の製造が可能になった昨今。その流れを受けて、軽キャンピングカーは今回のイベントでもひときわ注目を集めていました。

展示台数もかなり増えてきましたが、そのなかでも個性光る2台の車両をピックアップ!

技ありなキッチンが秀逸!「mia picnica」

mia picnica

多くの軽キャンピングカーが並んだ会場内で、ひときわ目を引いたのがアルフレックスの「mia picnica」。ベースはホンダのN-BOXで、車体のカラーも内装も赤で統一されたインパクト大なルックスです。

「女性1人での車中泊旅」をコンセプトにつくられたというこちらは、車内もソファーを中心に大胆にレイアウト。“8ナンバーのキャンピングカー”にこだわらないことでコンパクトながらゆったりとくつろぐことができるのは、やはり軽バンベースならではのメリットですね。

mia picnica

リアゲート部分には格納式のキッチンが装備されていますが、これだと周りから丸見え……。ですが、そこはちゃんと配慮が!

mia picnica

「他人の目が気になる場所でも使えるように」とシンク部分はマグネット製になっており、助手席のダッシュボードに付け替えることができるんです。見た目のインパクトだけでなく、女性目線での使い勝手にもしっかりとしたこだわりが見えた1台でした。

コンパクトだけど、超タフ!災害時にも心強い「給電くんαPOPUPルーフ」

給電くんαPOPUPルーフ

軽自動車ながらソーラーパネルとインバーターを標準装備、給電設備も充実というタフな車中泊仕様車がオートワンの「給電くんαPOPUPルーフ」。走行中はもちろん、40Wのソーラーパネルで停車中でも充電できるのだとか!

さらに、車内だけでなくボディ側面にも100VのAC出力が備わっており、車の外で電気を使うことも可能。オートキャンプやアウトドアでの利用はもちろん、災害時の電力確保としても活躍してくれますよ。

給電くんαPOPUPルーフ

このイベントが行われた約1ヵ月前に能登半島地震があったばかりということもあり、場内でも足を止めて見入る方が多かった印象。

キャンピングカーというと以前は趣味的な側面が多くありましたが、いつ起こるかわからない災害に備えて今後導入を本気で検討する方も増えていくのではないでしょうか。

ユニークなバンコン・キャブコンにも注目!

“部屋”で楽しむアウトドア「キャラバンMYROOM」

キャラバンMYROOM

「キャラバンMYROOM」は、日産キャラバンベースのキャンピングカー。車内の雰囲気はまさしく「部屋」そのもので、快適な日常空間をアウトドアに持って行くという逆の発想が何ともユニーク! 一般的なキャンピングカーとは違う、コンセプトルームのような雰囲気でした。

キャラバンMYROOM

最大の特徴は、なんといっても自動車メーカー「日産」が自ら製造・販売を手がけているというところ。ダンパーを使用した跳ね上げ式のベッドや、車体に合わせて作り込まれた完成度の高い内装など、随所に日産の本気が伺えました。

キャラバンMYROOM

他の日産車と同じように、購入後のメンテナンスや車検は全国どこの日産に持ち込んでも対応可能なのだとか。この安心感は、他のキャンピングカーでは味わうことができないものですね。

居住性と機動性とも抜かりなし!「タビークス」

タビークス

キャンパー鹿児島の「タビークス」は、最新型のキャンピングカー専用シャシーISUZU「Be-cam2.0t」をベースにしたキャブコンです。

その走行性の高さから商用車として幅広く利用されているいすゞ車がベースなだけに、フレーム・タイヤ・サスペンションなど乗り心地が重視された仕様。車間距離の自動調節や緊急停止といった運転支援機能も充実していて、快適性と安全性がしっかり追求されている点が印象的でした。

タビークス

バンクベッド部分の高さがかなりあり、全高は3,050mm。その車高からかなり大きな車体に見えますが、全長4,990mmで全幅1,990mmと、じつは一般的な駐車場にもしっかりおさまるサイズ感。

全長は定番のバンコンのベース車両であるハイエースのスーパーロングと比べると幅は約10cm広いですが、長さは約40cm短くなっています。しかし、車内に入ると高い天井とすっきりとまとめられたインテリアのおかげで窮屈感はなし。居住性と機動性のバランスが絶妙でした!

進化するキャンピングカーから、目が離せない!

ジャパンキャンピングカーショー2024

アジア最大級のキャンピングカーイベントというだけあって、最新モデルから定番モデルまで様々なキャンピングカーを見ることができました。これから全国各地で少し規模を縮小したキャンピングカーショーがたくさん開催される予定なので、今回会場に行くことができなかった方もぜひ足を運んで最新のキャンピングカーを見てみてくださいね!

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