アイキャッチ画像撮影: SHU TOKONAMI
CAMP HACK不定期企画『コレがなきゃ始まらない!私的キャンプの逸品』第12回は四角友里さん!
CAMP HACKの不定期連載企画『コレがなきゃ始まらない!私的キャンプの逸品』。
アウトドア界で活躍する方々に、これがなくっちゃ私のキャンプは始まらない!という「キャンプの必携アイテム3点」(キャンプギアから雑貨、食品などなんでもOK!)という同テーマでインタビューさせていただき、各人にそのモノへの想いや、使い勝手などを語っていただく企画です。
第12回は「山スカート」を世に広め、山歩きエッセイなどでおなじみ、アウトドアスタイル・クリエイターの四角友里さんが登場!
プロフィール:四角友里(よすみゆり)
アウトドアスタイル・クリエイター。「山スカート」を世に広めた登山ブームの立役者。女性のためのアウトドア普及活動に力を入れ、執筆、講演活動、商品開発を通し、独自のメッセージを発信。また着物着付け師としての顔も持ち、和の感性を活かして企画したアウトドアウエアは海外の賞を受賞するなど評価も高い。
2010年より、永住権を取得したニュージーランドにてトレーラーハウスや湖畔の森に暮らす。現在は拠点を日本に移し、四季折々の自然を味わいながら山歩きの魅力を伝えている。著書にエッセイ『デイリーアウトドア』(メディアファクトリー)、登山ハウツー『一歩ずつの山歩き入門』(エイ出版社)。
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必携キャンプ道具その1 ストウブの鍋
四角友里さんと言えば「山スカート」や登山雑誌でのルポなど“山”のイメージが強いですが、実はキャンプ歴だって16年。なんとトレーラーハウスでキャンプ場に暮らしたこともあるほどキャンプ好きなんです。「最近は山キャンプの方が多めですが……でも先日訪れたニュージーランドでオートキャンプしたりトレーラーハウスを借りたりしたら、またキャンプ熱が上がってしまって(笑)」。
そんな四角さんの一つ目のキャンプ必携道具は、100年以上もの歴史を持つフランスのSTAUB(ストウブ)社の鍋。
「2010年にニュージーランドでのトレーラーハウス生活をきっかけに、野外と暮らしを区別せずボーダレスに生きたいなと思うようになったんです。日々のなかでも、もっとアウトドア道具を使っていけたらと」。そこで新たに手に入れたのがストウブの鍋でした。
「もともとは黒い鋳鉄製のダッチオーブンを愛用していたのですが、ストウブの手軽さに惹かれて。ストウブの鍋なら作りだめした料理も食べ切れなかった料理も、入れ替えずにそのまま保管しておけます。それにあのカラフルさ!一目惚れでした」
以来、キャンプの時には必ず持参し、庭での「外ごはん」でも毎回登場。キャンプ・アウトドアの必携道具として活躍しています。「ただ、ストウブの鍋は“特別なとき”というより“毎日の道具”になりました」と四角さん。
「というのも、ストウブを使うようになってから、ご飯をストウブで炊くようになったんです。炊飯器より早くおいしく炊けるので、とっても便利。小さいサイズは主に炊飯用、大きいサイズはスープにメインディッシュにデザートと、毎日大活躍。キャンプならローストチキンまで、できない料理はありません。しかも料理の腕が上がったかのような錯覚に陥る仕上がり!(笑)」。そしてストウブの魅力がもう一つ。
「かわいくて、絵になるんですよね。食卓にそのまま出してもかわいいし、それにキッチンにおいて置くと、私の料理のやる気がアップします!(笑)」
★詳細はこちら! → ストウブ
必携キャンプ道具その2 市場かご(行商かご)
「築地市場でお店の方々が使っているのをみて『いつか欲しいなー』と憧れ続けること数年。ついにこの春、買いました!」と、嬉々として四角さんが話してくれたのが、市場かご・行商かごと呼ばれる竹細工のかご。写真を見れば「ああ、あのかご!」というアレです。
「この市場かごは独立してしっかり立つので、車でもキャンプサイトでも便利なんですよ。底面は重い物を入れても大丈夫なよう補強されていますし、竹材なので水にも強く、汚れも気になりづらい。さっと水洗いもできます。持ち手はビニールが巻いてあるので汚れても安心。長時間持っていても手が痛くならないのがいいんですよ」と良いこと尽くめ。たしかにあのしっかりとした作りはキャンプシーンでも大いに働いてくれそうです。
この市場かごは自宅でも食材の保管やブランケットの収納などに使っていて、「思ったよりも用途がいろいろとありそうですよ」と四角さん。まだ手に入れたばかりですが、その使い勝手の良さから出番が多く、ルーキーにしてレギュラーに抜擢されたキャンプ道具です。
それにしても和道具とキャンプの組み合わせ、なんともいい感じです。
「海外での暮らしで外を見たからこそ、和の価値観や古いものを尊ぶような暮らし方をしたいと思うようになりました。今は和のもの、古道具、日本の手仕事の道具に興味があります。そんな道具を、アウトドアと自宅にも取り入れていきたいなと思って、ちょっとずつ増やしています」。
★詳細はこちら → 市川商店
必携キャンプ道具その3 マーモットのアウトドア用スカート
photo : 加戸昭太郎
アウトドアでスカートを履くこと。見た目のかわいさだけじゃなく、その利便性にひき込まれた女性は数知れず。その第一人者である四角さんのキャンプ必携道具には、やっぱり「アウトドア用スカート」が入ってなくっちゃ!
そもそも四角さんがアウトドア用スカートに出合ったのは2004年のこと。ニュージーランドの山小屋でアウトドア用スカートを履いて山旅をしている女性がささっと着替えるのを見て、「かわいいのにたくましい!」と驚き、その後、自分でもアウトドアでスカートを試してみたそう。
「動きやすい、着替えがラク、トイレが楽!とその実用性や機能性に引き込まれて愛用するようになりました」。けれど当時はまだ日本にアウトドア用スカートがなく、個人輸入の日々。「もっとこうだったらいいのに」「こういうスカートが欲しいな」と募る思いがあり、そのアイデアを詰め込んだのが、アウトドアブランド・マーモットとコラボして作り上げた「ジェットバリアースカート」。
「2010年に発売してから今年で7年目を迎えますが、基本的な構造は変わらず、“山スカ”に求める機能をすべて盛り込んでいます」。
フロントに全開するファスナーが付いているので、ラップスカートのように簡単に着脱OK、でもはだけにくいという、ラップスカートとボックススカートのイイトコどり。狭いテントの中でも立たずに脱ぎ着がしやすく、寝袋の中でさっと外してタイツで寝て、という使い勝手のよさが魅力。
「ほかのアウトドア用スカートに比べて、長過ぎず短すぎずの絶妙なスカート丈が実はポイント。体型が気になり始めたアラフォーの私も、安心して履いていられる山スカートです」。
2012年にはボタンの付け方でスカートにもショートパンツにもなる2WAY仕様のダウンスカートもリリース。こちらも四角さん想いがぎゅっと込められています。
「10年以上前の当時、それまで我慢していた『自然のなかは私の一番好きな場所だから自分らしい格好をしたい』という気持ちを叶えてくれたのがアウトドアスカートでした。それからもこれからも身体的な“楽”、精神的な“楽”の両方をサポートしてくれる、私のアウトドアの一生の相棒です」。
★詳細はこちら → マーモット YURI YOSUMI COLLABORATION 2016
<四角友里さんのトークイベント情報!>
photo : SHU TOKONAMI
アウトドアや山歩きの楽しさを伝えるトークイベントを多数開催。 山歩きをこれからはじめてみたい人も楽しんでいる人も、四角さんの話を聞いて、さらなる楽しみを見つけちゃいましょう!
6月19日(日) 講演会(広島・アルパーク天満屋)
6月25日(土)『春夏秋冬の尾瀬へ』トークイベン ト(東京・石井山専 新宿東口ビックロ店)
7月3日(日) 講演会(茨城・国土地理院)
7月11(月) 「富士山」トークイベント(東京・山と渓谷社セミナールーム)
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