記事内画像撮影:筆者
検証ポイント
オイルランタン7製品を用意し、筆者が実際に使用して比較・検証しました。
検証ポイント①明るさ
オイルランタンの明るさは、「照度」を計測して比較しました。照度は光に照らされた面の明るさを示す指標で、「ルクス(lx)」という単位で表されます。今回使用した照度計の場合は、画像の赤枠で囲った部分で照度を計測しています
検証ポイント②使いやすさ
パーツの動かしやすさや細部の作りを実際に点灯、消火までしてみて使いやすさを検証を行いました。
検証ポイント③コスパ
比較したアイテムの中で値段と明るさ、使いやすさなどの性能のバランスを考慮した上で順位づけをしました。
オイルランタンとは?
オイルランタンとは、一般的に灯油やパラフィンオイルなどを燃料とするランタンを指します。
文脈にもよりますが、ホワイトガソリンを燃料とするものは「ガソリンランタン」として区別される場合が多く、灯油を燃料とするものは「灯油ランタン(ケロシンランタン)」ともいわれます。
メリット
オイルランタンの最大のメリットは、アウトドアならではの和やかな雰囲気を演出してくれること。炎が揺らぐやさしく温かみのある明るさで周囲を照らし、レトロな魅力を感じさせるデザインも相まって、キャンプでリラックスした夜の時間を過ごすのにぴったりのアイテムです。
また、LEDと違って燃焼しているため、ストーブほどではありませんが手をかざすと温かみを感じることもポイントです。追加で上部にウォーマーを取り付けると、飲み物が保温できるほどの熱量があります。
さらに、灯油は安い価格で購入しやすく、ランニングコストを抑えられる点もうれしいポイント。お手入れをすればいつまでも使い続けることができるため、コスパも良く、アンティークとしてコレクションすることもできます。
デメリット
デメリットは、ガスランタンやLEDランタンと比較すると光量は控えめなものが多い点です。また、芯を交換したり煤を取ったりと、ある程度のメンテナンスが必要なため、お手入れが面倒だと思う方にとってはデメリットに感じるかもしれません。
オイルランタンの選び方
オイルランタンを選ぶにあたって、以下のようなポイントに注目しましょう。
オイルランタンの選び方のポイント
1. 明るさを目的にするなら、6ルクス以上を選ぼう
公益社団法人日本防犯設備協会の資料によると、「ものの色や形がはっきりとわかる」のは10ルクス以上とされており、晴天時の屋外は約10万ルクス、事務所内は500〜1,000ルクス程度、夜間の道路は7〜15ルクス程度が目安です。
※参考:公益社団法人日本防犯設備協会「防犯照明ガイド vol.5.1」
今回の検証の結果、「6ルクス以上はないとテーブルに置いても全体を照らすことができず暗い」と感じます。明るさを目的にするのであれば6ルクス以上のランタンを選ぶようにしましょう。
2. 手軽な「非加圧式」か、手間を楽しむ「加圧式」か
オイルランタンは、主に芯を用いて燃料を吸い上げる仕組みの「非加圧式」と、タンクに空気圧をかけて、燃料を送り出す仕組みの「加圧式」の2種類があります。
両者の代表的な製品としては、非加圧式はデイツ「D78」やフュアーハンド「ベイビースペシャル276」などの「ハリケーンランタン」といわれるモデル、加圧式はペトロマックス「HK500」が挙げられます。
それぞれ構造が異なるため、点け方や消し方も違う点が多いです。詳しくは「オイルランタンの使い方」の項目をチェックしてみてください。
非加圧式
非加圧式は、火をつけるだけで灯りが灯るオイルランタンを指します。燃料が芯に染み込んでおり、火が着くとたまった空気が煙突から放出されて上昇気流が発生します。上昇気流によって空気が両側のパイプを通ってバーナーに送り込まれることで、燃焼を促進させ、燃え続けます。
作りがシンプルで取り扱いやすいことが特徴で、比較的安価に購入することができます。その反面、光量は低いものが多いので、非加圧式のオイルランタン1つだけでメインのランタンとして運用するのは難しいでしょう。
なお、細かく分類すると非加圧式のランタンは以下2種類に分類されます。
⚫︎ハリケーンランタン
ハリケーンのような強い風でも消えない、高い防風性能を備えていることが名前の由来。
⚫︎テーブルランタン
ガラスや真鍮などを用いたおしゃれなデザインの卓上ランタン。風に弱い。
加圧式
加圧式は火をつけるだけでは明るくならず、タンク内に空気を送り込んで圧力をかけ、タンク内部の灯油を送り出し、点灯するという仕組みです。加圧する必要があるため、点灯には手間がかかりますが光量は大きく明るいのが特徴です。
自分でメンテナンスすることはできますが、非加圧式と比べると構造が複雑です。また、燃料は基本的にパラフィンオイルや白灯油など、石油由来の原料しか使えないので、本体も高額なものが多い傾向にあります。手間を楽しみたいという方に向いています。
3. 灯油やパラフィンオイルなど燃料を確認しよう
灯油 | パラフィンオイル | |
---|---|---|
引火点 | 40度以上 | 95度以上 |
消防法の 分類 | 第2石油類 | 第3石油類 |
におい | あり | ほとんどなし |
煤 | あり | ほとんどなし |
値段 | 約110円〜/L | 約1,000円〜/L |
その他の特徴 | ー | 製品によっては防虫効果あり |
オイルランタンの主な燃料としては、灯油(ケロシン)のほか、同じく石油製品のパラフィンオイルがあります。
オイルランタンによっては、灯油とパラフィンオイルのどちらも使用可能なものもありますが、灯油のみ使用可能なものもあるので、購入前にしっかりと対応燃料を確認するようにしましょう。
灯油
灯油はパラフィンオイルよりも安価で、手に入りやすいことがメリットです。一度にたくさん消費するわけではありませんが、約10倍ほど価格が違うため使用頻度が高いと燃料費に大きく差がつきます。
またガソリンスタンドで購入できるため、入手しやすいこともポイントです。その反面、燃焼するとにおいがあり、煤がつきやすいことはデメリットといえます。
パラフィンオイル
パラフィンオイルは灯油よりも引火点が高いため、安全性が高く取り扱いが簡単なこと、においや煤が少ないことなどがメリットです。製品によっては、防虫効果があるものも販売されています。
しかし、灯油よりも10倍ほど価格が高く、コスパの面では劣るといえます。また、パラフィンオイルはアウトドアショップやホームセンターなどで購入することができますが、ガソリンスタンドで手に入れることができる灯油と比べると、手に入りにくいでしょう。
4. タンク容量は1泊2日なら100mlを目安に
燃料タンクの容量は燃焼時間に影響するポイント。容量が大きくなるほど燃焼時間は長くなるのが基本です。
使い方にもよりますが、1泊2日のキャンプの場合、10時間程度の燃焼時間があれば問題ありません。容量100ml程度のミニサイズの非加圧式オイルランタンでも十分対応可能です。
連泊する場合、タンクの容量が300ml以上あるような燃焼時間が長いモデルを選ぶか、補充するための燃料を持っていくのがおすすめです。
5. 芯は主流の平か、光のやわらかい棒か
非加圧式のオイルランタンは、使い続けていると芯が燃えて短くなるため、定期的に芯を交換する必要があります。芯のサイズや形状は、モデルによって異なります。
平芯
現行のオイルランタンは、きしめんのように平たい形状の「平芯」が使われていることが多いです。サイズは2~11分芯(6〜33mm)という種類が多くあるため、どのサイズを使っているのか確認したうえで交換するようにしましょう。
一般的な非加圧式のオイルランタンには3分芯、4分芯が多く使われています。また、数は多くないものの、筒状になっている「巻き芯」が使われているケースもあるので注意しましょう。
棒芯
テーブルランタンや、ヴィンテージ品など古い型のオイルランタンの場合、パラコードのように棒状になった「棒芯」が使われています。棒芯は平芯と比べると、火がつく面積が少ないため、が光やわらかく優しい傾向にあります。
照らす用途よりは、雰囲気作りの用途に適しています。
6. カスタムアイテムとの相性をチェック
基本的に水が沸騰するほどの熱量はありませんが、飲み物や食べ物の温度をキープしておく程度は可能です。特にハリケーンランタンはシェードをつけたり、ウォーマーをつけたり、ホヤを変更できたりとカスタムアイテムが豊富なのが特徴です。
もしカスタムして自分だけのオイルランタンを使いたい場合は、カスタムアイテムとの互換性をチェックしたうえで購入するようにしましょう。デイツやフュアーハンドの2ブランドはファンが多く、カスタムアイテムが豊富な傾向にあります。
オイルランタンのおすすめランキング
※上記のランキングは検証結果をもとに筆者の主観で作成したものです。
キャプテンスタッグ CS オイルランタン <中>
総合評価
★★★★★★★★★★ 4.33
- 明るさ ★4
- 使いやすさ ★5
- コストパフォーマンス ★4
明るさ | 8.1ルクス |
---|---|
タイプ | 非加圧式 |
燃料 | パラフィンオイル・灯油 |
芯の形状 | 平芯 |
サイズ | 16×12×25cm |
重量 | 340g |
容量 | 200ml |
燃焼時間 | 15時間 |
火力調節 | あり |
評価のポイント
●スムーズに使いやすく初心者におすすめ
●コスパ抜群で約2,000円から購入可能
●サブランタンにも使えそうな明るさ
※筆者私物を使用
コスパ抜群の製品を展開するキャプテンスタッグは、「鹿番長」の愛称でもおなじみのブランド。取り扱っていないキャンプ用品はないといわれるほどの豊富なラインナップを揃えており、オイルランタンも人気が高いアイテムの1つです。
販売店やカラーにもよりますが、記事執筆時点では2,000円前後から購入可能と、今回比較したオイルランタンのなかでも安い価格で買いやすい製品です。
しかし、明るさは抜群で、照度は8.1ルクスと非加圧式のオイルランタンでは最も明るいという結果になりました。
ランタンポールに吊るしてみると、このとおり。メインとしてはもの足りなさは感じるものの、サブランタンであれば十分な光量があります。
デザインはいたってシンプル。キャプテンスタッグのロゴがホヤに、文字がタンクに描かれています。
使いやすさにこだわっているのがキャプテンスタッグのCSオイルランタンの特徴。火力調節をする部分が丸い形状になっていて、火力の微調整がしやすい作りです。
ホヤを動かすときに持ち上げるランタンの上部も、なめらかに動く設計になっています。
芯を取り付けるバーナー部分もスムーズに外しやすく、お手入れが簡単にできそうです。
唯一気になったのは、取手の圧着部分にギザギザしている部分があったところ。個体差もあり、触れることも少ない部分ですが、人によっては気になるかもしれません。
▼キャプテンスタッグのオイルランタンを詳しく知りたい方はこちらの記事もおすすめ!
バンドック オイルランタン
総合評価
★★★★★★★★★★ 3.67
- 明るさ ★4
- 使いやすさ ★3
- コストパフォーマンス ★4
明るさ | 8.1ルクス |
---|---|
タイプ | 非加圧式 |
燃料 | パラフィンオイル・灯油 |
芯の形状 | 平芯 |
サイズ | 16×12×25cm |
重量 | 400g |
容量 | 200ml |
燃焼時間 | 14時間 |
火力調節 | あり |
評価のポイント
●非加圧式のなかでトップクラスの明るさ
●2,000円前後と比較的安い価格で買える
●バーナー部分がやや動かしづらい
バンドック(BUNDOK)は、新潟県燕三条に本社を構える株式会社カワセが手がけるアウトドアブランド。オイルランタン以外にも大物から小物までさまざまなギアを展開しており、無駄を省いた機能美とコスパの良さを両立しています。
照度は8.1ルクスと、キャプテンスタッグのCSオイルランタンと並び、非加圧式ではトップの数値を記録しました。テーブルに置いても十分な明るさがあります。
ランタンポールにかけてみるとこのとおり。ほかの非加圧式のオイルランタンと比べても明るい印象で、メインランタンとして使うのは難しいものの、サブランタンとしては十分な明るさがあります。
ランタンのデザインは無駄なくシンプル。無骨なシルバーカラーがおしゃれです。本体に装飾はなく、ホヤに「BUNDOK」の文字が描かれているのみとなっています。
火力調節をする部分は丸型になっていて、なめらかに動いてくれます。細かい火力調節もしやすいので、初心者でも扱いやすいでしょう。
そのほかの部分もスムーズに動かせます。上の部分にのみやや固さはあるものの、まったく動かないほどではありません。少し力を入れると動いてくれるので、コツをつかめば楽に扱うことができそうです。
実際に触ってみて少し気になったのはバーナー部分。慣れれば問題ないレベルですが、パッキンがほかのランタンより微妙に厚いのか、開け締めのしづらさを感じました。
▼バンドックのオイルランタンを詳しく知りたい方はこちらの記事もおすすめ!
ヴァストランド オイルランタン M
総合評価
★★★★★★★★★★ 3.67
- 明るさ ★2
- 使いやすさ ★4
- コストパフォーマンス ★5
明るさ | 4.8ルクス |
---|---|
タイプ | 非加圧式 |
燃料 | パラフィンオイル・灯油 |
芯の形状 | 平芯 |
サイズ | 24.2×15.6×11.6cm |
重量 | 350g |
容量 | 180ml |
燃焼時間 | 10時間 |
火力調節 | あり |
評価のポイント
●定価1,000円台というコスパの高さ
●パーツが動かしやすく初心者でも簡単に扱える
●明るさは控えめでテーブルランタン向け
ヴァストランド(VASTLAND)は、老舗が多いランタンメーカーのなかではかなり新しく、2018年に兵庫で創業したアウトドアブランドです。
ランタン以外にも大物のテントやタープから小物のキッチン用品まで、さまざまなアウトドアギアを展開しており、強みはなんといってもコスパの高さ。
今回検証に使用したMサイズは定価1,980円、Sサイズは定価1,780円と、安い値段で買えるのはうれしいポイントです。
照度は4.8ルクスと控えめな数値。雰囲気を演出するテーブルランタンとしては良いのですが、明るさを目的にするともの足りないかもしれません。
ランタンポールに吊るしても、やはりもの足りなさを感じてしまいます。
しかし、使いやすさは抜群でした。火力調整をする部分は丸い形状で、引っかかりもなくスムーズに回すことができます。
上の部分は簡単に外すことができますが、使っているうちに外てしまうことはない程度の強度はあるので安心です。
バーナー部分も外しやすく、芯交換やお手入れがしやすいこともメリット。爪が深く設計されているため、つけやすく外れづらく「ちゃんとついているのかな?」と心配になることもありません。
こちらは個体差だと思いますが、ややホヤの上部が斜めになっています。
また、見た目ではわかりづらいですが、タンク容量は180mlと今回検証した製品のうち最も小さいため、燃焼時間も短くなっています。
▼ヴァストランドのオイルランタンを詳しく知りたい方はこちらの記事もおすすめ!
フュアーハンド ベイビースペシャル276
総合評価
★★★★★★★★★★ 3
- 明るさ ★3
- 使いやすさ ★3
- コストパフォーマンス ★3
明るさ | 6.7ルクス |
---|---|
タイプ | 非加圧式 |
燃料 | 灯油・パラフィンオイル |
芯の形状 | 平芯 |
サイズ | 15.5×13.5×26.5cm |
重量 | 480g |
容量 | 340ml |
燃焼時間 | 20時間 |
火力調節 | あり |
評価のポイント
●細部までこだわりを感じさせるおしゃれなデザイン
●サイズに対してタンク容量が大きく燃焼時間が長い
●使い勝手にはやや欠ける部分がある
フュアーハンド(FEUERHAND)は、1893年にドイツで設立された老舗ブランド。ベイビースペシャル276は、同社の定番ともいえるモデルです。
照度は6.7ルクス。今回検証したオイルランタンのなかでは、ちょうど真ん中あたりの明るさになりました。
ランタンポールに吊るしてみると、このような感じ。周囲をやんわりと照らしてくれます。
見た目ではあまりわからないものの、タンク容量が340mlと大きく、燃焼時間は20時間以上と、今回用意した製品のうち最も長くなっています。
2泊3日のキャンプでも余裕を持って使用可能です。面倒なオイルを入れる作業の頻度が少なくて済むのはメリットです。
ランタンの上部とタンク部分には、フュアーハンドのロゴや文字が描かれており、ディテールまでこだわりを感じさせるおしゃれなデザインで、キャンパー心がくすぐられます。
よく見ると、ホヤは中央部分が盛り上がっていないストレートなシルエットになっています。
バーナーのカバーがホヤを取りつける部分と一体化しているところも特徴的です。
ただし、メンテナンスをするうえで少し不便に感じる部分も。個体差はありそうですが、ランタンの上の部分が固く、かなり力を入れないと持ち上げることができませんでした。
また、今回は新品の正規品を購入しましたが、芯を取りつけるバーナー部分にはシミも見受けられました。ヴィンテージな魅力があるアイテムならではの“味”ともいえますが、人によっては気になりそうなところ。
給油口はパッキンなし。しっかりと閉まるので中身が大量に漏れる心配はないものの、燃料をたっぷり入れて持ち運ぶ際は注意が必要そうです。
火力調節するツマミを動かす様子がこちら。最後のほうで少し固さを感じました。
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カメヤマ オイルランタン
総合評価
★★★★★★★★★★ 3
- 明るさ ★2
- 使いやすさ ★3
- コストパフォーマンス ★4
明るさ | 4.3ルクス |
---|---|
タイプ | 非加圧式 |
燃料 | パラフィンオイル・灯油 |
芯の形状 | 平芯 |
サイズ | 15×11.5×27cm |
重量 | 340g |
容量 | 200ml |
燃焼時間 | 15時間 |
火力調節 | あり |
評価のポイント
●主張しすぎないシンプルなデザインで使いやすい
●パーツを動かしやすくお手入れがスムーズにできる
●キャンドルのような優しい明かりでテーブルランタン向け
カメヤマは仏壇用のロウソクやインテリア向けのキャンドルなどを扱っている日本のメーカー。オイルランタンのほか、キャンドルウォーマーランプも人気が高いアイテムです。
カメヤマのオイルランタンは、キャンドルのように優しい明かりが特徴ということもあり、4.3ルクスと明るさも控えめ。
ランタンポールに吊るしてみても、明るさの面では若干物足りなさを感じます。
デザインは「KAMEYAMA」のロゴが描かれたシンプルなもの。ホヤには何も書かれておらず、主張が少ないのでどんなサイトにもマッチしそうです。
個体差はあるかと思いますが、取手部分の塗装の剥がれが目につきました。オイルランタンは経年変化も楽しめるアイテムとはいえ、気になる方もいるかもしれません。
各パーツは円滑に動き、お手入れがしやすいのはメリット。芯を取り付ける部分も外れやすく、芯交換はスムーズにできそうです。ただし、爪が入り込む部分は短いので少しガタつくところがありました。
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デイツ ハリケーンランタン D78
総合評価
★★★★★★★★★★ 2.33
- 明るさ ★2
- 使いやすさ ★3
- コストパフォーマンス ★2
明るさ | 4.3ルクス |
---|---|
タイプ | 非加圧式 |
燃料 | パラフィンオイル・灯油 |
芯の形状 | 平芯 |
サイズ | 15×13.5×26.5cm |
重量 | 470g |
容量 | 340ml |
燃焼時間 | 20時間 |
火力調節 | あり |
評価のポイント
●老舗ブランドならではの風格漂うデザイン
●価格は5,000円前後とやや高め
●テーブルランタンに適した控えめな明るさ
デイツ(DIETZ)は1840年にアメリカのニューヨーク州ブルックリンで創業された老舗ブランド。フュアーハンドと並び、「ハリケーンランタン」といわれる風に強いオイルランタンの代表的メーカーとして知られています。
D78は、今回用意したオイルランタンのなかでは標準的な大きさのモデルですが、デイツのラインナップとしては比較的小型な部類に入ります。
照度は控えめの4.3ルクスですが、テーブルに置いて楽しむには十分な明るさがあります。
しかし、ランタンハンガーに吊るすと、光量の少なさが顕著に表れて頼りない印象になります。
D78の魅力は、なんといっても風格あるデザイン。今回は「ブラック/ゴールド」のカラーを選びました。黒と金のバイカラーがおしゃれな風合いを醸し出し、黒はツヤ消しが施されているため、金とのコントラストが際立ちます。
火力調整のツマミもロゴが描かれていておしゃれ。カラーバリエーションが豊富な点もメリットといえるでしょう。
ベイビースペシャル276と同様、バーナーのカバーはホヤを取りつける部分と一体になっています。
持ち手部分は、根元がフレームに差し込まれていてスムーズに動かしやすい作り。ランタンを持って移動させるときも楽に持ち運びができます。
ほかのパーツもなめらかに動き、使いやすさは申し分ないのですが、ひとつだけ気になったのは、火を点けるときにホヤ部分を上げる取手が戻しにくいところ。何度か上下していくうちにスムーズになっていきましたが、それでも少し固さを感じました。
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ペトロマックス HK500
総合評価
★★★★★★★★★★ 2.33
- 明るさ ★5
- 使いやすさ ★1
- コストパフォーマンス ★1
明るさ | 199.7ルクス |
---|---|
タイプ | 加圧式 |
燃料 | 灯油 |
芯の形状 | - |
サイズ | 17×17×40cm |
重量 | 2,400g |
容量 | 1,000ml |
燃焼時間 | 8時間 |
火力調節 | なし |
評価のポイント
●明るさは圧倒的トップながら値段の高さもトップ
●加圧式のため使いこなすには慣れが必要
●パーツ数が多くメンテナンスに手間がかかる
※筆者私物を使用
ペトロマックス(PETROMAX)は、1910年にドイツで創業された長い歴史を持つ灯油ランタンの老舗メーカー。HK500は同社の定番モデルで、今回比較したオイルランタンのなかでは唯一の加圧式タイプです。
なお、記事執筆時点で定価は41,800円と、非加圧式のオイルランタンと比較すると10倍ほど高い値段になっています。
上記の画像からわかるとおり、明るさは圧倒的。
照度は199.7ルクスと、非加圧式のオイルランタンと比較すると約20倍高い数値に。ランタンのサイズの都合でカメラアングルが変わっていますが、照度計との距離は同じです。
ランタンポールに吊るしても、その明るさは圧倒的。こちらも撮影時の距離は変えていませんが、まるで街灯のような明るさで、メインランタンとしても圧倒的な光量があります。
加圧式のため、デザインも非加圧式とは大きく異なります。細かなギミックが多いのが特徴で、キャンパー心をくすぐる設計です。
タンクに刻印されたロゴもおしゃれ。色はブラス(金)・ニッケル(シルバー)と2種類ありますが、どちらも鏡面反射をするほどピカピカです。
ただし、非加圧式よりも使い方やメンテナンスの手間はかかります。200以上のパーツが使われており、開けるだけでもそれなりの労力が必要です。
専用の工具でないと開けることのできないネジもあり、メンテナンスもひと苦労。自分でお手入れすることは可能ですが、ある程度の知識は必要になります。
見た目の格好良さはあるものの、ギアの扱いに慣れていない方や、オイルランタンを初めて購入する方にはおすすめしづらい面があることは否めません。
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オイルランタンの人気7製品を徹底比較
検証ポイント①明るさ
オイルランタンの明るさは、「照度」を計測して比較しました。照度とは光に照らされた面の明るさを示す指標で、「ルクス(lx)」という単位で表されます。今回は照度計を使用し、画像の赤枠で囲った部分で計測しています。
計測する場所や、ほかの光源の有無によっても数値が変わってしまうため、今回は「太陽光の影響を受けない夜間」「オイルランタン以外の光源がない場所」「オイルランタンから照度計までの距離は40cm」という一定条件のもとで計測を行いました。
検証ポイント②使いやすさ
パーツの動かしやすさや細部の作りを実際に点灯・消火までおこない、使いやすさを検証しました。
検証ポイント③コスパ
比較したアイテムの中で、値段・明るさ・使いやすさなど、性能のバランスを考慮したうえで順位をつけました。
オイルランタンの使い方・コツ・メンテナンス
ここからは、以下の項目ごとにオイルランタンの使い方のポイントを解説していきます。
オイルランタンの使い方のポイント
- 点け方
- 消し方
- 芯交換
- メンテナンス
点け方
オイルランタンを使用するうえで注意しなくてはならないのが一酸化炭素中毒。原則として室内やテント内で使用するのは避け、屋外で使用してください。
先述のとおり、オイルランタンは主に「非加圧式」と「加圧式」の2種類があり、それぞれ点け方が異なります。
非加圧式の場合
非加圧式は、基本的に芯に火をつけるだけでOK! 手間がかからず簡単に点けられるので、初心者でも安心です。
非加圧式の代表的なモデルであるフュアーハンドの「ベイビースペシャル276」を例に、具体的な手順を説明します。燃料はスター商事「スターパラフィンオイル」を使用しました。
まず、着火する前に燃料を入れて10分ほど時間を置き、芯に燃料を染み込ませます。
芯を出したら、レバーを下ろしてホヤを持ち上げます。
隙間から芯に着火します。
点火したら、レバーを上げてホヤを戻します。
ツマミをひねって火加減を調整したら点火完了です。
加圧式の場合
加圧式のオイルランタンは「ポンピング」という作業でタンクのなかに空気を入れて加圧することで、燃料を霧状に噴射させて点火する方法です。
それ以外に「プレヒート」と呼ばれる作業もおこなう必要があるため、点けるまでに時間もかかります。十分に温まっていないと、うまく点火できずランタンの上部から炎が上がってしまうことも。
非加圧式と比べると取り扱いの難易度が高くなるため、初心者の方におすすめとは言い切れませんが、うまく点灯したときの感動はひとしおです。筆者私物のペトロマックス「HK500」を使って手順を説明します。
なお、点け方には複数のパターンがありますが、今回は付属のアルコールコンテナーを使う方法を紹介します。
まずは、灯油をタンク容量の7割ほど入れます。満タンにしてしまうとタンク内に空気が入るスペースがなくなり、加圧できなくなってしまうため注意しましょう。
アルコールを下のカップの中に満タンになるまで入れて火を点けプレヒートを行い、ジェネレーターを温めます。
なお、外気温によっては温まりづらい場合もあります。気温が5度を下回るような日はこの作業を2回ほどおこなうようにしましょう。このプレヒートをしっかりとおこなわないと炎上してしまう可能性があります。
カップのアルコールが3分の1ほどになるまで燃焼させます。
タンクの中の灯油を噴出させるために、グリップホイールの矢印を下側に向けています。
ポンピングをするとマントルが段々と明るくなってくるので、明るさが安定するまで続けます。
目安は赤いメモリまで。これで点灯完了です。点けたあとも圧力を維持しないと明かりが安定しなくなり暗くなってくるので、1時間に1回ほど圧力をチェックして、下がっている場合は赤いメモリまでポンピングするようにしましょう。
▼購入後初めて使うときの点け方を知りたい方はこちらの記事もおすすめ!
消し方
点け方がわかったところで、オイルランタンの消し方も紹介します。点け方と同じく、消し方も非加圧式と加圧式で異なります。
非加圧式の場合
非加圧式の場合は、芯を下げることで消火を行います。芯の下げ方は、ツマミを反時計回りにひねるだけ。
芯を下げても火が点いていることがあるため、使い終わったあとはしっかりと火が消えたことを確認してください。なお、消火の際に芯を下げすぎると芯がタンク内に落ちてしまう場合があるので注意しましょう。
加圧式の場合
点け方にはひと癖あった加圧式ですが、消し方はいたって簡単。
圧力計の隣にあるノブを反時計回りにひねって圧力を抜きます。
すると、タンク内の圧力が抜けてマントルがだんだんと暗くなっていきます。圧力がゼロになって、マントルが完全に暗くなったら消火完了です。
最後にノブを締め直し、点けるときに下向きにしたグリップホイールも戻しておきましょう。
芯交換
非加圧式のオイルランタンは、使っていくにつれて芯が燃えていくため、短くなったら交換する必要があります。芯を交換する手順は簡単なので、「ベイビースペシャル276」を使って解説します。
まず、ランタンの上部を引っ張りホヤを倒します。結構な固さがありますが、強く引っ張ってホヤを割らないように注意しましょう。
火力を調節するツマミを注油口側に回し、芯とバーナー部分を取り外します。
ツマミをそのまま引き上げると、芯も一緒に取り外すことができます。芯はオイルを吸っているためテーブルにそのまま置かず、キッチンペーパーなどの上に置くようにしましょう。
火力調節ハンドルを半時計回りに回して、バーナーから芯を取り外します。
芯を取りつける前に、先端を台形にカットします。そのままでも使うことができますが、カットしたほうが芯をバーナーに入れやすく、点灯したあとの炎の形もきれいになります。
芯をバーナーに取りつけます。先端をバーナーの下側に入れたら、火力調節ハンドルを時計回りに回し、芯が1cmほど出るようにします。
芯の下側をタンク内に入れて、バーナーを取りつけます。開けたときとは逆方向の反時計回りでバーナーを固定しましょう。
芯の交換が終わったら、ランタンの上部を引っ張りながらホヤを下に戻して芯交換完了です。なお、芯を交換したあとに初めて使用する際は、燃料を入れてから30分ほど時間を置いて、芯にしっかりと燃料を染み込ませてから点けるようにしましょう。
芯の焦げた部分が多くなると、炎が丸くなり明るさが弱くなります。芯がたくさん残っている場合は、黒くなった部分を切ってあげると明るさが復活します。
メンテナンス
オイルランタンを使ううえで煤掃除は必須! 煤がホヤに溜まると黒くなってしまい、せっかくのランタンが暗くなってしまいます。手順はいたって簡単で、はじめにランタンの上部を引っ張りホヤを倒します。
布やキッチンペーパーなどでホヤの内部を拭き取ります。ホヤの煤掃除は基本的にこれだけ。
また、使用後は燃料を入れっぱなしにせず、抜いてから保管するようにしましょう。
燃料がたくさん残っている場合は、給油口から直接容器に戻すこともできますが、残りが少なかったり、直接では戻しきれなかったりした場合は、灯油用スポイトなどを使うときれいに抜き取ることができます。
三宅化学 灯油ポンプ トーヨースポイト
人気のミニサイズも要チェック!
昨今では、上記で紹介したようなラインナップのほか、ミニサイズのオイルランタンも人気を集めています。テーブルに置くだけで良い雰囲気を醸し出してくれるほか、小さい分かさばりづらく、持ち運びが楽にできるのがメリットです。
特に、メインでLEDランタンを使っている方は、サブランタンとして取り入れてみてはいかがでしょうか。
NATURA シルバー小型オイルランタン&ランタンシェード
明るさ | - |
---|---|
タイプ | 非加圧式 |
燃料 | パラフィンオイル・灯油 |
芯の形状 | 平芯 |
サイズ | 12×10×19cm |
重量 | 214g |
容量 | 100ml |
燃焼時間 | - |
火力調節 | あり |
小型LEDランタンで有名なナトゥーラの小型オイルランタンは、高さ19cmとオイルランタンとしては最小級のコンパクトサイズながら、作りはしっかりとした本格仕様のアイテム。
オールシルバーの本体は、長く使うことで経年変化も楽しめます。別売りのランタンウォーマーを併用すれば、使い方の幅も広がるでしょう。
カメヤマ オイルランタンミニ ロゴ入り
明るさ | - |
---|---|
タイプ | 非加圧式 |
燃料 | パラフィン・灯油 |
芯の形状 | 平芯 |
サイズ | 12×9.5×26.5cm |
重量 | 320g |
容量 | 120ml |
燃焼時間 | 10時間 |
火力調節 | あり |
上記で紹介したカメヤマのオイルランタンよりもひと回り小さい、ミニサイズのオイルランタンです。
小さくなっても形はそのままでおしゃれ。タンク容量は120mlで約10時間燃焼するため、燃料を継ぎ足す手間も少なくてすみます。ブラック、コパー、シルバーの3色展開で、サイトのレイアウトに合わせて選べるのもポイントです。
バーモントランタン パティオミニハリケーン
明るさ | - |
---|---|
タイプ | 非加圧式 |
燃料 | パラフィンオイル・灯油 |
芯の形状 | 平芯 |
サイズ | 10×10×23cm |
重量 | あり |
容量 | 120ml |
燃焼時間 | 12時間 |
火力調節 | あり |
上記の2つのランタンとはやや毛色が違う、レトロな真鍮製の小型オイルランタン。クラシックなハリケーンランタンを模したデザインで、ハンドメイドならではのこだわりを感じさせる作りです。
カラーはブラスとアンティークブロンズの2種類から選ぶことができ、どちらも味のある経年変化を楽しむことができます。
オイルランタンのよくある質問・疑問
オイルランタンを購入する際や、使用する際によくある質問を紹介します。疑問を解消して、安心して購入できるようにしましょう。
一緒に買うと便利なアイテムは?
オイルランタンを入手するときは、以下のようなアイテムも一緒に用意しておくと便利です。
オイルランタンと一緒に買うと便利なアイテム
- 燃料
- 替え芯
- シェード
- ケース
- ウォーマー
燃料
オイルランタン用に灯油やパラフィンオイルを購入する場合は、以下のような専用商品を選ぶのがおすすめです。
スターフューエル スターケロシン 1L
フェアハンドやペトロマックスの正規代理店であるスター商事が販売している灯油です。ジョウゴが付属しているので、簡単にオイルランタンに灯油を注ぐことができます。
スターフューエル スターパラフィンオイル 2L
同じく、スター商事が販売しているパラフィンオイルです。煤が少ないためオイルランタンをきれいに保ちやすく、初心者の方にもおすすめの燃料です。
スターフューエル スターパラフィンオイル 虫よけハーブ 2L
スターパラフィンオイルにユーカリやミントなどの防虫効果が高い天然ハーブを添加した製品です。わずらわしい蚊や小さな虫が寄ってくるのを防ぎます。優しい明かりのオイルランタンと合わせて使うのにぴったりです。
替え芯
対応する芯のサイズは製品によって異なります。以下のように、メーカーによっては純正の替え芯が用意されています。
フュアーハンド 専用ウィック 5本入り
フュアーハンド「ベイビースペシャル276」専用の替え芯です。5本入りでお得に使うことができます。
キャプテンスタッグ CS オイルランタン用替え芯<中・大兼用> 3本組
こちらはキャプテンスタッグ「CS オイルランタン」用の替え芯。中・大の両方で使えるサイズです。
シェード
ランタンシェードとは、ランタンにかぶせる傘のようなアイテムです。
シェードをかぶせると、反射によって下方向を明るく照らすことができます。
また、シェードに反射した温かみのある光によって、普段とは違う雰囲気を演出できることもポイント。シェードをつける場合は、本体と適合するものを選ぶのようにしましょう。メーカーによっては純正品が展開されているので、チェックしてみてください。
キャプテンスタッグ CS オイルランタン<中>用 シェード シルバー
サイズ | φ17×1.5cm |
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重さ | 95g |
材質 | 鉄(亜鉛めっき) |
キャプテンスタッグの「CS オイルランタン <中>」用のシェードです。本体に上からかぶせるだけで装着することができ、特別な工具は必要ありません。
ケース
オイルランタンはそのまま持ち運ぶことも可能ですが、ホヤがガラスでできていたり、細かな部品が使われていたりと、意外と繊細なアイテム。ケースに入れることで、より安全に運ぶことができます。
また、ケースにしまえばパッキングや車への積み込み方も楽になります。基本的に本体が入ればケースとして成り立ちますが、メーカー純正のケースなら、ジャストフィットするものが多いため、安定して持ち運ぶことができます。
フュアーハンド ベイビースペシャル276 ランタン用ケース
サイズ | 29×15×15cm |
---|---|
重さ | 286g |
フュアーハンドベイビースペシャル276専用のランタンケースです。ポリエステル製で軽いため持ち運びがしやすく、衝撃も吸収してくれるのがポイント。メッシュポケットがついているので、ライターや替え芯なども一緒に持ち運ぶことができます。
▼ランタンケースについて詳しく知りたい方はこちらの記事もおすすめ!
ウォーマー
ウォーマーはランタンの上部にかぶせることで、シェラカップやマグの保温ができるようになるアイテムです。オイルランタンが排出する熱を利用する仕組みになっています。
基本的に水が沸騰するほどの熱量はありませんが、飲み物や食べ物の温度をキープしておくのに便利。熱燗をつけるのに使うこともできるので、お酒好きの方にもぴったりのアイテムです。
ナトゥーラ マルチウォーマー(小)
サイズ | 6×6×5cm |
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重量 | 120g |
ナトゥーラ小型ランタン専用のランタンウォーマー。本体にステンレスを使うことによって熱を伝えやすく、保温時間も長くなっています。
ランタンウォーマー以外に、固形燃料やアルコールバーナーの五徳としても使うことができます。
オイルタンタンを使ううえでの注意点はある?
オイルランタンは燃料を使っていて、火が出る火器です。使用方法を間違えると、火災や最悪の場合は命の危険にさらされる可能性があります。必ず注意をして使うようにしましょう。
やけどに注意 | 特にホヤやランタンの上部は熱くなるので、絶対に素手で触らないようにしましょう。 |
決められた燃料を使用 | ガソリンは絶対に入れないようにしましょう。オイルランタンでもパラフィンオイルか灯油のどちらかしか使えないものもあるため、必ず燃料を確認するようにしましょう。 |
室内で使用(非推奨)する場合は換気 | 密閉した空間で使用すると一酸化炭素中毒の危険があります。室内で使うことはできますが、必ず換気をするようにしましょう。ただし、基本的に屋内での使用は非推奨です。 |
残った燃料はきちんと処理 | 燃料を入れたままにして運搬すると漏れる恐れがあります。 燃料をいれっぱなしにすると劣化するので取り除いたり、少量残った場合は新聞などに染み込ませて捨てる |
オイルランタンをつけたまま寝ても大丈夫?
オイルランタンは火器です。つけたままにしておいて倒れたら、火災の危険があります。また、テント内で火をつけたままにすると一酸化炭素中毒の危険もあります。オイルランタンは寝る前に必ず消すようにしましょう。
オイルランタンは自作できる?
今回紹介したようなオイルランタンは、パーツが細かく、金属加工をする必要があるため、専門知識がなくては自作は難しいです。ただし、簡易的なテーブルランタンなら自作することができます。
常に明かりとして使うことは難しいかもしれませんが、緊急時に役立つので、ぜひ覚えておいてください。
簡易的なオイルランタンの作り方
- ツナ缶に穴を開ける
- キッチンペーパーや麻紐を差し込む
- 油が染み込んだら火をつける
アンティークのオイルランタンはどこで購入できる?
アンティークのオイルランタンは、新品のアイテムを購入するときのようにアウトドア店やスポーツ用品店で購入することは難しいです。オークションサイトやフリマサイト、アンティークショップだと購入しやすいです。
数は少ないですが、ランタン専門のアンティークショップなら手入れやメンテナンスなどのアフターフォローをしてくれる場合もあります。
ヴィンテージな魅力が詰まったアイテム!
オイルランタンの暖色の灯りは、見ているだけで癒されます。LEDランタンに比べ、点け方やメンテナンスに手間がかかる部分はありますが、それもオイルランタンの魅力の1つ。
経年変化していくので使えば使うほど味がでます。ぜひお気に入りのオイルランタンを見つけて、自分好みに育ててみましょう!
オイルランタンの人気売れ筋ランキング
楽天市場、Yahoo!ショッピングにおけるオイルランタンの人気売れ筋ランキングは、以下のリンクから確認できます!
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