スモークウッドってどんなもの?
燻製に使う燻煙材には、スモークウッドとスモークチップの2種類があります。スモークウッドは木を粉状にしてから棒の形にしたもの。スモークチップは木を細かいチップ状にしたものです。
今回はスモークウッドに注目して、そのメリットや使い方などを紹介します!
スモークチップについてはこちら!
スモークウッドの特徴!
スモークウッドにはどんな特徴があるのか紹介します!
熱源は不要です!
スモークウッドは直接火をつけて使います。スモークウッド自身から一定の煙が出続けるので、炙って使うスモークチップのように熱源はいりません。大きな線香のイメージですね。
時間の管理がしやすい!
一定の煙が出続けるので、時間や燻製具合の管理をしやすいところがスモークウッドのいいところ。
例えば進誠産業のスモークウッド1本の場合、約4時間に渡って煙が出続けます。2時間ほど燻製をしたいなら半分に折って使い、もっと長時間の燻製を行いたいのであれば、2本をつなげて使えばOKです。煙が出なくなったら燻製終了と分かりやすいのがいいですね。
温燻、冷燻が得意!
温燻は燻製器内の温度を50~80℃に保って1~6時間ほど燻製する方法。燻製器が大型のものでなければスモークウッドだけでもこの温度まで上がるので、スモークウッドの最も得意とする燻製方法になります。
冷燻は燻製器内の温度を25℃以下に保って数日~数週間という長期間燻製する方法。手軽な冷燻レシピなら5~8時間でOKというものもあります。どちらにせよ時間がかかりますが、熱源を使用せず高温にならないスモークウッドならではの燻製方法になります。
段ボール燻製器が使える!
熱源を必要としないので、段ボール製の燻製器を使って手軽に楽しめるのがうれしいポイント。スモークチップの場合は火にかける必要があるので、紙製の燻製器だと燃えることがあり危険です。段ボール燻製器は簡単に自作もできるので、燻製器の購入費用が抑えられますよ。
自作燻製器に関してはこちら!
スモークウッドの基本的な使い方
きちんと火を付ければOKと手軽に使えるスモークウッド。基本的な使い方を紹介します!
①スモークウッドに着火
トーチやバーナーなどでスモークウッドの一面に火をつけます。炎を吹き消しても煙が上がっていればOK。
②スモークウッドをセット
スモークウッドを金皿などの上に置き、食材をセットした燻製器の中に入れ、あとは好みの時間で燻製すればOK。
③燻製時間を長くしたいときは?
燻製時間を長くしたいときは、写真のようにスモークウッドをつなげておきます。端からじわじわと燃えるようにしておきましょう。
それでは次に、スモークウッドの問題点&解消法を確認しましょう!
スモークウッドの立ち消え!解消方法は?
スモークウッドでの燻製でよく聞くのが煙の立ち消え。時間をかけて燻製していたのに、蓋を開けたら全然燻されていなかった……なんてことにならないように、立ち消え解消のコツを紹介します。
<コツ1>
スモークウッドに着火するときは一面を満遍なく焼いて、火が消えても煙が出ている状態にしておきます。スモークウッドの角や一部だけだと、最初は煙が出ますが途中で消えてしまいます。
着火の際はライターだと時間がかかるので、トーチやバーナーでの着火がおすすめです。
<コツ2>
スモークウッドの置き皿に小型の魚焼き網などを使用すると、空気が回り燃焼効率が上がります。ただし段ボール製の燻製器の場合は火が燃え移ることもあるので十分に注意してください。
燻煙材の種類について
さまざまな樹種が販売されている燻煙材。日本ではサクラ、ヒッコリー、リンゴあたりが人気です。こちらでは代表的な樹種の特徴を紹介します。
サクラ…香りがやや強めでクセのある食材にも向いています。豚肉や羊肉、魚にもよく合います。
ヒッコリー…欧米で人気の燻煙材。肉や魚などオールマイティに使えます。
リンゴ…甘くマイルドな香りが特徴。鶏肉や白身魚などクセのない食材に向いています。
ナラ…色づきがよいのが特徴で初心者にも扱いやすい燻煙材。魚介系によく合います。
クルミ…色合いがよく、煙にクセがないので幅広い食材に適しています。
スモークウッドを使ったおいしいレシピ!
スモークウッドの特徴が分かったら、さっそく燻製作りに挑戦してみましょう!
スモークサーモン
冷燻の代表格・スモークサーモンを自宅で手軽に作る方法を紹介。氷を使って低温を保つアイデアです!
★詳しいレシピはこちら
マダカのスモーク カルパッチョ仕立
白身魚のお刺身を冷燻。ソミュール液に一晩漬け込んだ後、燻製器内の温度を20℃に保ってスモーク。白ワインとの相性もぴったりです。
★詳しいレシピはこちら
本格派ベーコン
仕込から完成まで10日間と時間も手間もかかりますが、おいしさは別格! 段ボール燻製器を使って70℃の温燻で作ります。
★詳しいレシピはこちら
おすすめスモークウッドをメーカー別に紹介!
SOTO
SOTOのスモークウッドは1パックが3分割されているのがポイント。1カットで約1時間30分の燻製を行えます。定番のさくらやリンゴをはじめ、なら、ヒッコリー、黒糖ウイスキーオークなど7種類をリリース。ミニパックもあります。
ソト スモークウッド さくら
ソト スモークウッド りんご
ロゴス
崩れにくく、立ち消えしにくいよう開発されたロゴスのスモークウッド。さくら、ナラ、クルミ、メイプルなど7種類。
ロゴス LOGOSの森林 消えないスモークウッド(メイプル)
進誠産業
樹皮を取り除いた純粋な木質部だけで作られたスモークウッド。1本で焼く4時間の燻製ができます。さくらやヒッコリーなど6種類をラインアップ。
進誠産業 スモークウッド サクラ
コールマン
コールマンのスモークウッドは「ハム工房シェモワ」オーナー湯本則夫さん監修のオリジナルブレンド。肉用、魚用、汎用と3タイプあり、約100g×2本+ザラメ付きです。
コールマン スモークウッドパック オリジナルブレンド
手軽に使えるスモークウッドで、おいしい燻製作りを!
燻製初心者でも手軽に使え、おいしい燻製を作ることができるスモークウッド。熱源が不要、段ボール燻製器が使用OK、時間管理がしやすいなど、使いやすいポイントもいっぱいです。ぜひスモークウッドを使った燻製作りに挑戦してみてください!
Easily Smoked In Smoke Wood!
スモークウッドでお手軽燻製作りに挑戦!