いつでも気持ちよくダッチオーブンを使うために
鋳鉄製のダッチオーブンを買ったからには使用後の手入れを怠るわけにはいきません。面倒くさいから放っておくなんてもってのほか!鋳鉄製のダッチオーブンは予想以上にデリケートです。
鋳鉄製のダッチオーブンは使い込めば使い込むほど、手入れをすればするほど、”育っていく”と愛用する人々はよく表現します。
そして、長年の時間をかけて油が馴染み、黒光りしたボディを手に入れたダッチオーブンは「ブラックポット」と呼ばれ、ダッチオーブン愛好家の憧れの存在。時間はかかりますが、いつかはブラックポットを目指して、ダッチオーブンを手入れしていきたいですね。
ダッチオーブン使用後の基本のお手入れ
まずは基本のお手入れ方法をご紹介。使用後は速やかに手入れしないと錆が出てしまいますよ!
1.お湯とたわしで汚れを落とす
ダッチオーブンの熱さが少し落ち着いてきたら、お湯とたわしなどを使ってゴシゴシと汚れを洗い流します。内側にキッチンペーパーなどでも拭える汚れがついている場合は、あらかじめ取っておきましょう。
<こんな点に注意して!>
ダッチオーブンが熱いうちに水をいれない→鋳鉄製のダッチーオーブンは急激な温度変化に強くありません。最悪の場合、ダッチオーブンにひびが入ったり割れてしまうことも!
洗剤で洗わない→ダッチオーブンは植物性油を馴染ませて手入れしていきます。洗剤を使用するとせっかく馴染んだ油が抜けてしまうので気をつけましょう。
2.火にかけて十分乾かす
お湯とたわしで汚れを落とした後はバーナーなどの火にかけ空焼きし、水分が残らないよう完全に乾かします。あらかじめダッチオーブンに付いている水分を布なので拭き取っておくのも◎。蓋やハンドル部分も忘れずに乾かしましょう。この工程で水分が抜けきっていないと錆の原因になります。
3.植物性油を塗り込む
ダッチオーブンがまだ熱をも持っているうちに、布やキッチンペーパーなどを使って植物性無塩油を薄く塗り込んでいきます。火傷しないようにアウトドア用グローブやトングなどを使うのがおすすめ。内側だけでなく外側も、底や蓋の持ち手、脚部分など細かいところも忘れずに塗り込むようにしましょう。その後、また少し焼いてから余分な油を拭き取ります。
4.新聞紙に包んで保管する
出典 : COOK & DINE
熱が十分に冷めたら、蓋と本体は別々に新聞紙などで包み、収納袋などに入れて保管するのがおすすめです。保管が長期に及ぶ場合は、鍋の中に丸めた新聞紙をさらに追加しておきましょう。新聞紙が湿気を吸い、錆発生を抑えてくれますよ。ホコリなどがつかないようにカバーする役割にもなります。
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ダッチオーブンのトラブル対処法
調理によっては汚れがひどく残ってしまったり、焦げ付いてしまったりすることもあります。また、しっかりメンテナンスして保管していても錆が出てしまうことも…。そうなってしまったときの対処法を紹介します。
汚れ(焦げ)がひどい!
ダッチオーブン使用後の汚れがひどい場合は、お湯を入れて加熱しましょう。しばらくすると汚れが柔らかくなってくるので、木ベラなどでこそげ落とします。あとは通常の手入れと一緒です。
それでも汚れが取れない場合は、ダッチオーブンをガンガン加熱して汚れを“炭化”させます。炭化したら木ベラやスプーンなどでその部分をこそげ落とします。それでも落ちない場合は、大さじ1~2杯の重曹を入れて再度煮込むとけっこうな確率で汚れや焦げが落ちますよ。
錆びてしまった!
使用後、食材をそのまま入れっぱなしにしていたり水分が残ったまま保管したりすると、ダッチオーブンは簡単に錆付いてしまいます。
そんな時は十分にダッチオーブンを加熱してから大めの食塩を入れて新聞紙や布などでこすります。しばらくこすっていると塩が茶色くなり錆が落ち着いてきます。そうしたら塩が残らないようしっかりと洗い流して、基本の手入れをすればOKです。
手入れも含めて、ダッチオーブンの魅力!
出典 : Lodge Cast Iron
鋳鉄製ダッチオーブンの基本の手入れ方法とトラブル対処法を紹介しました。近年は手入れが簡単なダッチオーブンもリリースされていますが、「手入れの作業も含めてダッチオーブン」と考える人も多く、“育てる”ことを楽しみにしています。
しっかり手入れをして黒光りするダッチオーブンを目指すとともに、キャンプでおいしいダッチオーブン料理を楽しみましょう!
ロッジ キャンプオーブン 8インチ
Grow A Dutch Oven!
ダッチオーブンを育てよう!