A-suke流「アウトドア ダンディズム」#09:ナイフのシース(鞘)後編

東京の水道橋にあるアウトドアをコンセプトにしたカフェ&バー「BASE CAMP」を営む傍ら、「男前キャンプ」と題したイベント活動も行っているA-sukeさんの連載がスタート。第9回はシース(鞘)の後編ということで、シースの作り方を紹介していきます。



今回は、シース(鞘)自作の話

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前回はシース(鞘)の種類とメンテナンスを紹介したんだけど、今回はシースの作成方法を教えよう。コレが思ったほどは難しくない。

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市販のナイフの中にはナイフ本体はいいけどシースがねぇ……。なんてこともたまにある。また、ナイフは丈夫だから滅多なことではダメにならないけどシースはカビやヒビ割れなどで使い物にならなくなることもしばしば。

それに、「こういうのがあったらもっと便利なんだけど……」なんてときも。そんなときは自分で作っちゃえばいいのだ。ナイフ本体を作るのはかなり難易度高いけど、シースなら意外と簡単に作れちゃうんだ!

まずは革シースの作り方

デザインを決めて型紙を作る

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ナイフに合わせてデザインを決める。いろんなタイプのシースがあるから研究してデザインを決めよう。小型なものと大型なものではシースの形状や構造が大きく違うから要注意だ。今回ぼくが作るのは小型ナイフに適した『袋シース』といわれるシースだ。

革に写して切り出す

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実際の素材の革にデザインを写して切り出していく。切るのは革包丁が理想的だけどカッターナイフでも構わない。少し大きめに切り出したほうがいい。今回の撮影では一回小さく作りすぎてしまってやり直す羽目になったからね(笑)
  • 形状を整えて接着する

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皮を濡らして柔らかくしたら実際にナイフをあてがって形状を整えてから接着する。結構強めに形状を作っていこう。ちなみに下記の3枚目の写真から、やり直した2号目になります。

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縫いつける

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接着剤だけではシースはできない。接着した面に穴をあけてから縫い付ける。糸は縫い目の約3~4倍の長さをとっておこう。手で縫うほうがミシン縫いより美しく強く仕上がる。

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オイルを塗布

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縫いあげたらいらない部分はカットして形状を整えよう。ミンクオイルを塗布して完成だ。

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カイデックスシースの作り方

今度はカイデックスシースの作り方。皮シースはカッコいいけどガンガン使う人は汚れや水に強いカイデックスの方がイイかも。今回はあったらいいなと思っていたフォールディングナイフをぶら下げておくシースを作った。カヤックで遊ぶ際などにライフジャケットの胸からぶら下げておいてサッと取り出してすぐに仕舞えるシースだ。

デザインを決める

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ナイフを観察して使い方を想定してデザインを決めよう。まずはスケッチブックにナイフを置いて実物大で絵を描こう。

おおまかに切り出す

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カイデックスはカッターなどで何回かなぞると簡単に切れる。あとでキチンと成型するのでまずは大きめにおおざっぱでOKだ。

熱でフニャフニャにしてからプレスで成形

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カイデックスは熱を加えるとフニャフニャになって形状を変えることができる。ホットプレートやトースターでもOK。ヒートガンがあると作業が楽だ。

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温度が冷めれば硬く元に戻るんだけどこれは何度でも繰り返し成型できるので気に入るまで何度でもやろう。

カシメてカタチを整えたてベルトループを付けたら、完成

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プレスした形状に満足したら外形を削って整えよう。カッターやヤスリを使えば簡単に成型できるぞ。断面は最後にきれいに仕上げるとグッと完成度が高くなる。ナイフを出し入れをしてテンションを確認して場所を決めてカシメたら完成です!

今回のシースの自作は少しハードルが高いけどオリジナルの道具は満足度が高くて愛着も湧くのでぜひトライしてみてほしい! 今回でナイフのネタは終了。次回からはロープワークについて語るのでこうご期待!
#01・#02記事はこちらから

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A-suke

アウトドアカフェ「BASE CAMP」代表、「男前キャンプ」主宰。東京・水道橋にアウトドア好きが集まるカフェ「BASE CAMP」では、イベントやワークショップなども行う「楽しい」お店を目指している。

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