『Happier Camper』~ライトウェイトキャンパーのススメ~

雑誌「HUNT」とのコラボレーション企画第18回。HUNT編集部がLAにあるキャンパーのメーカー『Happier Camper』を取材した際の記事を紹介します。


今回紹介するのは、『Happier Camper』というキャンパー(キャンピングトレーラー)メーカー

オシャレなカフェやショップがあり、LAのトレンドを発信する街シルバーレイクにあるオフィス。街中でキャンパーを引っ張ってるだけで質問攻めにある事も。
002 アウトドア業界にウルトラライトの概念が普及して久しいが、キャンパーに取り入れられたのはHappier Camperが初めてでは?

ウルトラライトなキャンパーを紹介

001_a 憧れのキャンピングカー。でも大きいし、重いし、置く場所もない。そんな悩みを一気に解決してくれるのが、このウルトラライトなキャンパーだ。

カナダ生まれのデリックは日本にも住んでいた事がある親日派。90年代には六本木のバーで夜働き、昼は子どもに英語を教えていたという。

その後はドイツのベルリンに拠点を移し、音楽レーベルを立ち上げたり、Xゲームのウェブグラフィックデザインを手掛けたりと様々な経歴を持つ。2004年からはアメリカに定住。その後もiPadケースを作ったりとビジネスの手を広げた。

デリックはある日、68年式のヴィンテージキャンパーを父から譲り受けた。彼はそれをリペイントし、ロゴを貼って展示会や販売会などに乗り付けては話題となった。と同時に、そのキャンパーでキャンプや旅行に行っていたが、自分の会社のロゴが入った車体がどうにも自然にマッチしない。そこで個人用に別のキャンパーを購入した。

しかし2台分の駐車スペースがなかったため、知り合いの空き地を借りることに。するとその場所が目立ったのか、毎日のように「このキャンパーを売ってください!」と手紙が挟まれるようになった。中には「今週末だけレンタルさせてください」というメッセージもあり、売るのはイヤだけど貸すならいいかと快諾。

するとその借りた相手がデリックのキャンパーを大いに気に入り、ネットで高評価のレビューを残してくれた。それからはレンタルサインを掲示し、毎週のように貸し出しを開始。そこで得たお金でキャンパーを増やし、気がつくと10台を所有するまでになっていた。

大都会に住む人達は大きなキャンパーを置く場所もない。でもテントよりも快適なキャンパーで旅をしたい。さらに、ハイパワーなSUVを持っているとも限らない――そんな状況を察したデリックは、コンパクトキャンパーの時代がやってくるとにらんだ。だが中古のキャンパーは5000~6000ドルで、レストア代を含めると結構な金額になってしまう。

それならばいっそのこと一からキャンパーを作ってしまおうと、3年間をデザインや強度などの設計に費やし、Happier Camperを設立。ヴィンテージキャンパーのキュートなデザインや細部の利点は生かしつつ、最新のテクノロジーを取り入れ、商業用に使っていた経験から得たノウハウも投入し、HC1が誕生した。

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車重はボディのみで500kg弱と超軽量。V8を積んだ大型車だけじゃなく、プリウスやミニなどの小排気量車でも牽引できてしまうのが魅力。今後はHC1のオフロードバージョンも検討中だという。

HC1の機能面の一番の特徴は、ベッドもキッチンも気楽に変更、移動でき、荷物も積むカーゴトレーラーとしても使用できること。バイクや自転車を積める様に大きなドアを持ち、床には水抜きドレンが設置されており、中を丸ごと水洗いできるなど、とにかく機能的なのだ。またソーラーパネルや携帯トイレなど、あらゆるシチュエーションにも対応できる多彩なオプションも魅力的。

HC1はロス郊外の工場でボディがつくられ、細かいインテリア部品は手作業で組み込まれる。週に2台しかつくれないので、ウェイティングリストは増えるばかりだ。カラーは5色で価格は1万5千ドル。日本の様な狭い場所にはぴったりサイズのHC1。この夏に是非いかが?

005好青年がデリック。HC1には物品販売などを目的にする商業専用のバージョンも制作されており、サイドに折りたたみのテーブルが付き、窓が大きく開閉する。キッチンカーとしても便利だ。

気になるウルトラライトキャンパーの内装&外装は?

006 オリジナルテーブルやベッドに使うボックスは外して野外でも使える様にデザインされている。

007 ヴィンテージキャンパーのデザインを生かし、HC1にも丸窓を採用。特に若い女性から人気。

009 車体の名前HC1はHappier Camper 1の略。みんなが覚えやすい様、最初のモデルだからシンプルに。

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ソーラーパワーを生かし、水はモーターを使って組み上げられる。ガスレンジはカートリッジ式。

HC1に影響を与えた可愛いヴィンテージキャンパーたち

011camper012camperbsasikae014camper 現在でもHC1販売する傍ら、人気のヴィンテージキャンパーのレンタルも行っており、価格は1日約125ドルから。 ヴィンテージならではの色や形が可愛らしいが、インテリアの匂いもヴィンテージであった。

photo & text:Yas Tsuchiya
cooperation:Happier Camper
同記事掲載の号はこちら!テーマは「クルマとカメラ」
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HUNT編集部

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