ミリタリージャケットの種類別のおすすめ14選＆男女おしゃれコーデ

ミリタリージャケットとは？

ミリタリージャケットとは、軍用に作られたジャケットの総称です。代表的な種類としては、アメリカ軍が1950年代に開発したフライトジャケットの「MA-1」や、フィールドジャケットの「M-65」、“モッズコート”として知られる「M-51」などがあります。

近年はアウトドアからタウンユースまで、季節を問わず幅広いシーンで着用されており、メンズだけでなくレディースのコーディネートにも取り入れられているファッションアイテムです。

ミリタリージャケットの人気ブランドには「アルファインダストリーズ（ALPHA INDUSTRIES）」「アヴィレックス（AVIREX）」「ヒューストン（HOUSTON）」などが挙げられます。また、実際に軍用に生産された“本物”のデッドストックが売られていることもあります。

ミリタリージャケットを種類別におすすめ！

ミリタリージャケットと言っても、種類は豊富。おすすめのミリタリージャケットを種類別にご紹介します。

MA-1

アルファ・インダストリーズはアメリカ国防総省と契約し、陸海空軍のユニフォームを納入してきたブランドです。

フライトジャケットのMA-1は、-10～10度のインターミディエイトゾーン向けフライトジャケットとして開発されました。体形にフィットするので、よりカジュアルな着こなしが可能です。

裏地は救助を求めた際の発見率を上げるためオレンジ色になっており、レスキューオレンジと呼ばれています。ファスナー付き腕ポケットに付いているワンポイントの赤いリボンは、取り外しが可能。コクピット内での動きやすさを追求したMA-1は、車の運転時も快適に着こなせます。

M-65

ロスコは1953年に創業したアメリカの老舗ブランドで、軍用やアウトドア用品を手掛けています。ロスコのM-65 フィールドジャケット 8238は、肩のエポーレット付きのモデルです。

ミリタリージャケットらしいエポーレットが、肩のシルエットをたくましく見せます。また、襟がスタンドカラーになっており、中に簡易フードを収納。袖口はベルクロ仕様で、ボタンの引っ掛かりや擦り切れを抑えられて耐久性が向上し、実用的な仕様になっています。

カラーは軍用定番のオリーブやカモ柄の他に、ブラック、ネイビー、カーキ、コヨーテブラウンと豊富です。

M-51（モッズコート）

フレッドペリー MEN – FISHTAIL PARKA J2570のライナーは、ファスナーで脱着が可能。アウターとライナーの組み合わせ、そしてアウター単体やライナー単体でも着用できます。

3way仕様で、さらにフェイクファーも取り外しが可能なため、好みやシーンに合わせた着こなしが可能です。ミリタリーライクな厚手のコットン素材を使用し、中綿を詰め込んだライナーとの組み合わせで冬も暖かく着られます。

ヒザが隠れるくらいの着丈で、重厚感のあるデザインが印象的です。ウエストにはフラップ付きのハンドウォーマーポケットを配置。

ウエストと裾のドローコードでシルエットを調節できるため、季節感やパンツに合わせた着こなしを楽しめます。

N-3B

人気のアルファ N-3B フライトジャケットを日本人の体形に合わせてアレンジ。フードはスナップボタンによって、簡単に取り外しが可能です。ミリタリージャケットの無骨な印象とは違い、体形にジャストフィットするためシルエットが上品になります。

腕と胴のラインをスマートにしたため、すっきりとしたフォルムが印象的です。

アルファのN-3シリーズは、-10～-30度のヘビーゾーンを想定して開発されているため寒風が厳しい冬も暖かく着られます。

N-2B

アヴィレックスは、ミリタリースペックをクリアできる高い技術が認められ、長きに渡りアメリカ軍にフライトジャケットを納入してきました。

そして、長年着こなしたように見せる縫製技術も高く、その技術が施されたアヴィレックスのジャケットは、『トップガン』や『メンフィス・ベル』などの映画にも登場しています。

アヴィレックスのN-2B フライトジャケットは、フードファーにリアルファーをあしらっています。また、フードはコクピット内でかさばらないように、ファスナーで2つに分かれる仕様です。

N-1（デッキジャケット）

N-1デッキジャケットは、デッキの名の通りアメリカ海軍兵が船上で着用していたジャケットです。

そのため、防風性と防水性に優れた肉厚のコットンを素材に採用。さらに内側には、全面にボアライニングを施して保温性を向上させています。また、襟は首周りの冷気を防ぐためボア仕立てになっており、ボタンを留めると首をすっぽりと包みます。

ファスナーとウィンドストラップを留めるボタンは大きめのサイズを使用し、グローブをしたままでも開閉が可能です。ヘビーピケ素材とファスナーは、ヒューストンオリジナルのものを採用しています。

M-43

イタリアのブランドのギローバーとフォルテラがダブルネームで販売しているPACIFICは、ミリタリージャケットの名作と言われているM-43 HBT ジャケットを再構築したアウターです。

モダンなシャツの両胸に大きなポケットを配し、ミリタリーのエッセンスを取り入れています。

生地には高密度で薄手のコットンを採用し、気温が上がってきてもさらりと羽織っていられるライトなジャケットです。

A-2

A-2ジャケットは、第二次世界大戦時に大活躍したフライトジャケットで、これまでボタン式だった留め具をファスナーに変更しました。

バズリクソンズ A-2 Order No.18775-Pはブラウンのレザーと見た目を引き締める、ウェストのレンガ色とのコントラストがポイント。

着こなすほど味わい深くなる一枚革のレザーは、経年変化を楽しむことができます。レザーファンに人気のA-2は、オンリーワンのジャケットを求めている人におすすめです。

G-1

アヴィレックス ゴート G-1 トップガンは、ベースのゴートスキン G-1フライトジャケットを、映画『トップガン』をモチーフにカスタマイズしたモデルです。

『トップガン』の世界を彷彿とさせるデザインディテールは、フライトジャケットファンのみならず映画ファンをも魅了します。

CWU-45P

CWU-45Pは、1973年に登場したMA-1フライトジャケットの流れを受け継ぐ後継モデルです。

完成度の高さからアメリカの陸、海、空軍と海兵隊のすべてで採用するモデルになっています。

表地には撥水性のあるナイロン製の生地を採用し、裏地には保温性が高いキルティング生地を採用。ちょっと肌寒い日の外出に、さらっと羽織れる手軽さが魅力です。

ダッフルコート

ダッフルコートの老舗と言えばグローバーオール。その中でオリジナルと言えるのが、1951年当時から愛されているロングセラーのダッフルコート・モンティです。

クラシックなデザインに映える木製のトグルと麻のループから、上品な雰囲気が漂います。フードと首元のチンガードで、暖かさをキープ。風に煽られないためのディテールとして、レッグストラップを備えています。

伝統を今なお受け継ぐ英国ブランド・グローバーオールのモンティは、正統派のダッフルコートを愛する本物志向の人におすすめです。

トレンチコート

トレンチコートはもともと、防水型の軍用コートとして開発されました。実用性の高さとファッション性の高さで1930年代以降冬のアウターの定番となりました。

トレンチコートといえば、バーバリー。防水加工をした綿やウール生地のギャバジンを開発し現代でも採用されています。

バーバリー ウエストミンスター ヘリテージ トレンチコートはクラシックな見た目で、裏地にバーバリーの象徴でもあるバーバリーチェックを施し、洗練されたオーバーサイズシルエットが上品なトレンチコートです。

ピーコート

バズリクソンズ PEA-COAT NAVAL CLOTHING FACTORYは、1910年代のアメリカ海軍が下士官用のコートとして採用したモデルです。

密度の高い厚手の生地を採用しており、シャツの上に羽織るだけでも暖かさをキープできます。

デザイン面では、海上作業における強風対策として、顔を覆う大型の襟を取り入れています。スリット式のポケットはハンドウォーマーポケットで、凍えた手を暖める目的で採用されています。

スカジャン

スカジャンの起源はミリタリージャケットの中では新しく、戦後に駐留していたアメリカ軍兵士の記念品として、和柄の刺繍を部隊ごとにジャケットに刺繍したことが始まりと言われています。

アヴィレックスのスカ ジャケット フライングタイガースは、人気のフライングタイガースを和風にアレンジしたグラフィックが特徴。

デザイン面では、袖とリブの配色を合わせて刺繍をより際立たせています。スカジャンによく使われる虎柄の刺繍を上手に採用したアヴィレックスらしいアメカジスタイルです。

ミリタリージャケットのおしゃれなコーデ10選

ここからはメンズ、レディースに分けてミリタリージャケットのコーデを紹介します。

カジュアル、クールなど、さまざまなスタイルが勢揃い。自分好みのファッションを見つけてみてくださいね！

メンズ

MA-1 × パーカー

ミリタリージャケットの王道とも言えるMA-1とパーカーを合わせたスタイル。カジュアルな雰囲気となり、一気にこなれ感が出ます。薄手・厚手のパーカーで調節すれば、オールシーズンで着回せます。

M-51（モッズコート） × パンツ

M-51を着用する際は、下に見えるパンツがポイント。細身のパンツを合わせれば、スラッとしたスタイルに変身します。緩めのカーゴパンツを合わせるとアンニュイな雰囲気に。

合わせるパンツによってさまざまな表情を見せてくれるM-51は、まさに万能なアイテムと言えるでしょう。

N-3B × デニムパンツ

N-3Bはデニムパンツとマッチします。ボリュームのあるN-3Bとラフなデニムでカジュアルさが増し、ワイルドな印象に。

ただ、どうしても野暮ったさが出てしまいがちなので、アクセントとなる差し色を入れるのがポイントです。

G-1 × 白シャツ × スキニーパンツ

G-1には白シャツとスキニーパンツがおすすめ。1枚で主役となり得るG-1にモノトーンを合わせることで、洗練されたスタイルになります。

清潔感のある白シャツが重さを軽減しつつ、ピッタリとしたスキニーはクールな雰囲気を保ってくれます。

ダッフルコート × ネイビージーンズ

キャメルのダッフルコートはネイビージーンズとの相性が抜群。ポップな雰囲気で子どもっぽくなりがちなダッフルコートを、ネイビージーンズが上品にします。

落ち着きのある大人アイテムを取り入れることで、バランスの良いカジュアル感が引き出され、ちょっとしたお出かけにも活躍します。

レディース

M-65 × スカート

無骨になりやすいM-65は、スカートと合わせることで甘い印象に。甘辛コーデを楽しみたい方にピッタリです。

ジャストサイズのM-65は、上下にメリハリがつきシャープにまとまります。合わせるアイテムによって、辛さと甘さに変化をつけられるアイテムと言えるでしょう。

軽量で保温性も高いM-65は、秋冬にはもちろん、まだ肌寒さが残る3〜4月頃まで着用できます。

N-2B × ハイウエストパンツ

N-2Bにマッチするのはハイウエストパンツ。シルエットがシャープに映え、スラッとした抜群のスタイルを演出できるコーデです。

取り外せるフードであれば、秋冬シーズンのみならず、年中使えるアイテムと言えます。

スカジャン × シンプル

どんなコーデも360度変えるスカジャンは、シンプルスタイルに合わせやすいです。豊富なデザインが豪快にあしらわれているため、インナーやボトムスが無地でも一気に華やかになります。サッと羽織るだけで強い印象に早変わり。

1着あれば幅広く着回せるスカジャンは、オールシーズンで活躍します。

ピーコート × スカート

着こなし次第でおしゃれ度がUPするピーコート。スカートと合わせれば全体のバランスが軽くなり、こなれ感を醸し出せます。

オーセンティックなデザインなので、オールインワンや柄物のインナーなど、あらゆるファッションと合わせやすいです。コーデの可能性を広げてくれるピーコートは、抑えておきたいアイテムと言えます。

トレンチコート × 白シャツ × 黒パンツ

羽織った瞬間に大人きれいが叶えられるトレンチコート。白シャツと黒パンツのシンプルスタイルで、より洗練された上品さが溢れます。

飽きることない着回しを楽しめるトレンチコートは、春先まで使えるアウターです。

自分なりの着こなしを楽しもう！

ミリタリージャケットは豊富な種類にとどまらず、色やデザインもたくさんあります。

ミリタリーと名がついていますが、アウトドアユースからカジュアルなタウンユースまでさまざまな目的で着こなすことが可能です。

毎日のファッションをワクワクさせてくれるミリタリージャケットをゲットして、自分なりの着こなしを楽しんでみましょう！

こちらの記事もおすすめ