写風人の駒ヶ根アウトドアライフ#05:焚き火周りのヘビーデューティな道具達

岐阜在住、駒ヶ根に週末基地「K-BASE」を所有し、自分の好きなアウトドアライフを満喫する写風人さん。CAMP HACKの連載では特にこだわりのある「焚き火」について語っていただきます。今回はみなさんお待ちかね「焚き火道具」がテーマです。


ヘビーデューティな焚き火道具

20170306_1
私の野外道具は焚き火や薪ストーブを前提にしているので、直火に耐えるもの、使い込むほど味わいを増すもの、そして一生ものであることが道具選びの条件になっています。
自宅で使うことが多いので携帯性はあまり考えなく、一般的にヘビーデューティと呼ばれる類いの道具が好みです。
20代からキャンプの真似事を始め、気に入った製品はとことん揃える悪い癖があり、40年間で知らぬ間に増えてしまいました。
焚き火シーンでは、その時々によってシンプルであったり、そこまで揃えるか!というほど仰々しくなったり様々です。
今回は焚き火周りのアイテムとして、調理器具、薪づくり道具、ウェア、ツール類を中心に紹介したいと思います。これからの道具選びの参考になれば幸いです。


焚き火の調理器具

調理器具は直火に相性のいいダッチオーブンや鉄製フライパンが必然的に多くなりました。

201702_001
鉄製フライパンは、ターク、デバイヤー、打出し中華鍋を愛用しています。どれも取っ手が鉄製なので直火で燃えたり溶けたりする心配がありません。またスキレットに比べ軽いのでフライパン返しも思うように操れます。
ダッチオーブンはLODGEを愛用しています。キッチンや薪ストーブでも使えるものとしてはコンボクッカーが主流で、野外ではキャンプオーブンが主流になります。イベントなど多人数に対応する時には16・14インチを使用し、家族やグループなどの少人数には10・12インチが重宝するサイズです。

201702_002
焚き火で料理する場合、キャンプオーブンのカバー(蓋)は置き場に困るものですが、このCampMaidのキックスタンドは地面につけることなく保持できるので、とても便利なリフターです。

20170306_2
ダッチオーブン料理をする場合は、少なくても2つの大きなケトルでお湯を沸かしておきます。
使い終わった鉄鍋にはそのお湯を注ぎ、しばらく火に掛けておくと焦げがひどくてもすぐに洗い落とせます。
鉄製品は錆びやすいので、使い終わった後はすぐにメンテナンス処理します。タワシで洗い落とし水気をとり、火にかけてから油を薄くぬっておきます。油はココナッツオイルか、無味無臭のショートニングを愛用しています。
どんな油を使っても、次に使う時には油が酸化しているので、熱湯でサッと洗ってから使用します。

201702_008
ソロで簡単に料理を済ます時には、MountainResearchのアナルコカップシリーズを頻繁に使います。多少無造作に扱っても凹まない頑丈なへら絞りのステンレス製。調理器具にも食器にも使え、面倒なメンテナンスも必要ないので不精者には有り難い存在です。

左上はDULUTH PACKのユーテンシルロール。バラバラになりがちなキッチンツールやカトラリーなどがすっきり収納できます。持ち運びはクルクルと丸められるのでかさばりません。丈夫なキャンバス生地で使い込むほど味わいが増すのも魅力です。


焚き火での斧の選択

前回、斧に付いて少し触れましたが、もう少し具体的に検証していきます。
斧はグレンスフォシュ・ブルークを愛用しています。
切れ味、破壊力、扱いやすさ、すべてに於いてバランスのとれた優れものだと惚れ込んでいます。

201702_006
左からハンドハチェット、ワイルドライフ、ハンター、スカンジナビアンフォレスト、小型薪割り、大型薪割り、ロング大型薪割り、薪割り鎚、スウェーディッシュドローナイフ、カービング、右端は手作り小型鳶です。残念ながらすべてのラインナップは揃えていませんが、敢えてあと1本新調するならウッドチョッパーだと思っています。

201702_007
焚き火をする時によく使う斧が、小型薪割り(左)とハンター(右)です。
小型薪割りは気持ちよく割れますが、柄が少し長すぎる気がします。
ハンターは切れ味が鋭く枝払いや枝切りには向いていますが、堅木の薪割りにはやや物足りません。
薪割り斧と枝払い斧の刃の形状は全く違い、重さもハンターの斧頭が600gに対し小型薪割りは1100gと破壊力があります。
ちなみにアウトドアアックスは380gと軽量なので堅木の薪割りには無理があります。
「鉈はあるので焚き火用に斧が欲しい」と思っている方は、ハンターやワイルドライフのような枝払い用斧は必要ありません。
薪割り用のウッドチョッパーか小型薪割りが最善の選択ではないでしょうか。

焚き火ウェア

焚き火をする場合のウェアは、火の粉に強いコットン生地が最適だと思います。ナイロン・ポリエステル系の上着は火の粉で穴が開いたり薪運びで破れたりしますし、フリースなどは一瞬のうちに燃えてしまうので危険も伴います。しかも煙臭さが衣服に付着するので、丸洗いできる衣類が便利だと思います。髪の毛にも匂いが付くので燃えにくい素材の帽子を被ることもひとつの対処法です。また直火をする場合は足下も重要。サンダルよりも靴、布製よりも革製ブーツが心強いです。
以前、弾け飛んだ火の粉が目に入ったことがあります。
セーフティグラスを着用することも決して大袈裟なことではないと思っています。
こちらは駒ヶ根のセカンドハウスにある衣類。ほとんどが焚き火や森作業に適した服装です。

201702_004
左からL.L.BEANフィールドコート、GRIP SWANYファイヤーポンチョ、GRIP SWANYファイヤーパーカー、SIERRA DESIGNESマウンテンパーカー、Take&Sonsハンティングジャケット、ロガージャケット、アングラージャケット、Barbourビデイル。ハットは両サイドがWATERSHIP、中央がFILSONです。グローブはGRIP SWANYを愛用しています。

201702_005
お気に入りの2着
GRIP SWANYファイヤーパーカー(左)は、太めの糸で織り込んだヘビーオックスフォード生地を採用。厚手でゴワッとした感触がありますが、洗いざらしが気持ちよく着込むほど味わい深く馴染んできます。両腕は二重補強され薪運びにも頑丈、大容量・多機能ポケットは焚き火シーンに有り難い存在です。
Take&Sons(右)は昨年デビューしたばかりのヘビーデューティブランド。写真のハンティングジャケットは11号帆布生地に泥染めを施したラギットな表情が特徴です。撥水機能と耐久性を重視したワックスドコットン生地もラインナップされています。狩猟という特殊な分野に特化しながら日常にも着られるジャケットです。


焚き火ツール

焚き火だけを愉しむ時は、それほど小道具を持ち込みません。
火ばさみとグローブぐらいでしょうか。

201702_009
グローブは大きい方がファイヤーサイドストーブグローブ。使い込んでいく内に熱と油でゴワゴワ固くなるものですが、このグローブはいつまでもしなやかで扱いやすく、ロングサイズなので腕の火傷も防いでくれます。
小さい方がグリップスワニー。しなやかで強度のあるレザーと快適な装着感はワークグローブの中では群を抜いています。撥水性・耐久性を兼ね備えたヘビーデューティに相応しいグローブ。保証システムが充実しているのも有り難いです。
火ばさみは安価なものから多数揃えていますが、先が平たいものは少し使いづらい気がします。写真のファイヤーバードは主に薪ストーブで使っていますが、つかむ・かえす・砕く・ならすなど用途が広く使いやすい火ばさみです。
シャベルはダッチオーブン料理の際、熾きやチャコールブリケットをすくうのに重宝しています。

201702_010
五徳はあまり使う方ではありませんが、「野遊び術」の焚き火シーンでとても気に掛けていたグリルがありました。それは著者の一人、細田充氏がアメリカでみつけたというV字型に開くアイアン製五徳です。写真は四万十塾+tent-Mark DESIGNESの中空焚火ゴトク。同じようなタイプの五徳です。単純でありながら、大小様々なケトルや鍋が自在に置けるという点が私の焚き火スタイルにグッとくるものがありました。

直火は決まったスタイルがあるわけではありません。
とても自由なスタイルが可能性を広げ創造力を膨らませてくれます。
そのための道具は、単純でヘビーデューティであること。それが私のスタンダードです。
次回は直火スタイルや直火かまどについて触れたいと思います。
写風人のこれまでの記事はこちら

関連する記事

201702top
この記事が気に入ったら
「いいね!」をしよう
写風人

1955年生まれ。岐阜県在住のプロカメラマン。薪ストーブを中心とした火のある生活を愉しみつつ、ダッチオーヴン料理や薪ストーブクッキングなどの講座も行う。かねてより念願であった森暮らしを実現。週末は南信州へ入り浸り、薪ストーブと焚き火三昧の日々を愉しんでいる。

公式プロライター

  • A-suke
  • 小雀  陣二
  • SAM & 沖田雅生
  • 写風人
  • 平 健一
  • Takamatsu Misato
  • YURIE