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ホットキャンディヒーター

暖を育てる楽しさ!「ホットキャンディヒーター」使用レポ&注意点

人気のホットキャンディヒーターの点火方法と実際の使用感を徹底レポート。アルコールバーナーに乗せて使う超軽量小型ストーブとして開発された、あるようで無かったギア「ホットキャンディヒーター」。軽量キャンパーやハイカー必見の機能をご紹介!

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目次

アイキャッチ画像出典:Instagram by @sin956ws

ホットキャンディヒーターってなに?

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出典:GRiPS

ホットキャンディヒーターとは、トランギアやエスビットのアルコールバーナーの上に乗せて使用するコンパクトヒーター。

佐賀県の片田舎にアトリエをかまえるアウトドアブランド「Wabee-Sabee」によって開発され、UL(ウルトラライト)思考のハイカー達の中で人気のギアです。

SIN…さん(@sin956ws)が投稿した写真


一体この小型コイルの何が人気の秘訣かというと、それまでに無かった「アルコールバーナーで暖をとれる超軽量のヒーター」だということ。

1951年に誕生してから姿形を変えていないトランギアのアルコールバーナーに、たった38gのコイルを乗せて使うだけという非常にシンプルな方法でヒーターとしての活躍が望める画期的なギアなんです。

ホットキャンディヒーターの点火手順

■用意するもの

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提供:編集部

まず用意するものは画像のとおり。トランギアのアルコールバーナー、着火用ライター、アルコール燃料、この3つだけ。ライターは柄の長いものが便利ですよ。

■アルコールバーナーを点ける

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提供:編集部

アルコールバーナーに8分目までアルコールを入れます。

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提供:編集部

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提供:編集部

ライターでアルコール燃料に着火させ、火が青く安定するまで少し待ちます。安定する際、アルコールバーナーから「ポッ」という音がするので、それが一つの基準。

■プレヒートさせることが必要

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提供:編集部

ホットキャンディヒーター中のコイルをまずはプレヒートする必要があり、コイル部分に火が当たるよう熱します。

熱伝導性の低いチタン製の細いペグや、2~4mmの太さのある木の枝などを見つけ、輪っかに通して火元から程よい距離をとりましょう。十分にコイルが熱せられ、赤くなってきたら静かにホットキャンディヒーターを乗せます。

■ほどよい暖かさが広がる

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提供:編集部

hiro$hiさん(@hirocism_another)が投稿した写真

安定するとアルコールバーナーからの火がホットキャンディヒーターのコイルへ伝わり、心地よい温かさが発せられます。実際の暖房性能として、さすがに広範囲までカバーはできないですが、1~3人用のシェルターであれば十分な温かさを感じられます。

■弱点は「風」

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当然と言えば当然ですが、コイルがむき出しの構造なので風には弱いです。実は野外でチャレンジした時は風の影響をモロに受けヒーターへの点火に失敗…、その後に室内で再チャレンジしました。

ウインドスクリーンを活用すれば風は防げますが、ウインドスクリーンとの距離が近すぎると熱暴走することがあるので十分注意しましょう。

■自前のアルコールバーナーをもっと楽しめる

二階からYASUHIDEさん(@yasuhide.nogu)が投稿した写真

実際に使用してみたこの日は大雪で気温も氷点下-10℃、極寒のキャンプ場で試してみたこのホットキャンディヒーターの温かさは、なんとも沁みるものがありました。プレヒートの行程も「暖を育てている」という感覚で楽しく、アルコールバーナーの面白さが拡張される、とても嗜好性のあるギアだなと実感。

SIN…さん(@sin956ws)が投稿した写真


この軽量コンパクトさは、ソロキャンパーやツーリングキャンプ、そしてハイカーなどに実用的。また火が好きなキャンパーたちにはたまらない遊び道具かもしれません。

メンテナンス方法

ベストなパフォーマンスを発揮させるにはメンテナンスが必要。Atelier Wabee-Sabeeから伺ったメンテナンス方法をここでご紹介!

ポポポ…という音がしているまま使い続けたり、ススが出やすいアルコールを使っていると、コイルの下部にススが付着してしまうことがあります。コイルの下部にスス(カーボン)が付着し、それが塊になってしまうと正常な燃焼はのぞめません。

この状態で火を入れるとカーボン(スス)だけに火が入り、コイル全体が赤くならないという症状が出ます。カーボン(スス)が上に上がろうとする炎を遮っているため、非常に暗く、このまま待っていてもコイルは赤くなりません。この状態のとき、アルコール特有の刺激臭が強烈に出ると思います。そして、ポポポ…と、音が鳴り続けます。

SIN…さん(@sin956ws)が投稿した写真


一度、火を消し、ヒーターが冷めるのを待ちましょう。ヒーターが冷めたら、バラさずにつまようじ等でコイルに付着したカーボン(スス)を除去していきます。特に最下部のカーボン(スス)はしっかり落としてやります。この際、洗浄剤等は使用しないで下さい。面倒ですが、つまようじ等で少しずつ除去してください。

最後に燃料用アルコールの成分ですが、メタノール95%のアルコールでは不具合が発生する可能性が高くなります。推奨している高杉製薬の燃料用アルコール(エタノール30%メタノール70%)でマイルドな燃焼をお楽しみ下さい。

ホットキャンディヒーターの基本性能

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提供:編集部

【スペック】
・素材:STAINLESS STEEL
・サイズ:直径6.6cm、高さ:3.3cm
・重量:38g
・燃焼時間:50~80分(トランギアバーナー8分目)
※使用環境、外気温、ご使用のアルコールの混合比率によって異なります。

その他揃えておきたい道具「SOTO スライドガストーチ」

炎温度1300℃の強力耐風バーナー。火口が伸びるので使用時には伸ばして安全に着火でき、収納時には縮めてコンパトに収納出来ます。燃料は充てん式で繰り返し使え、とても経済的。カセットガスの他ライターガスも使用可能。

ソト スライドガストーチ

●サイズ:W3.5×D1.8×H110~185cm ●重量:55g ●炎温度:1300度 ●使用燃料:カセットガス、ライター用ガス

トランギア アルコールバーナー

半世紀以上のロングセラーを誇るトランギアのアルコールバーナー。シンプルな構造ながら風や低温にも強く、小さいボディからは想像できないほどの火力と安定性が魅力です。約100ccのアルコールで約25分間燃焼します。

トランギア アルコールバーナー

収納サイズ:径7.5cm×4.5cm ●重量:110g ●使用燃料:エチルアルコール/メチルアルコール

トランギア トランギア フューエルボトル 0.5L

アルコールバーナーなど、アルコールを燃料とする道具を使う時に必要になってくるのがアルコール持ち運び専用ボトル。開閉は赤いツマミを回してボタンを押し下げることで弁が開くセーフティバルブを採用し、安全面にも配慮しています。

バーゴ アルコールフューエルボトル 240ml

アルコールを持ち運ぶときの必需品、アルコール用燃料ボトルです。コンパクトな容器なので荷物を減らしたい時に便利。ただしパッキングの時に圧をかけてアルコールが漏れないように、細心の注意をはらってください。

高杉製薬 燃料用アルコール 500ml

チーズフォンデュ鍋等に使うアルコール燃料です。コーヒーサイフォン、アルコールランプ、フォンデュ用コンロなどに使用できます。引火性が高いものですので、使用上の注意をよく読み、取扱いには十分ご注意ください。また持ち運びの際には密封出来る専用の容器をご使用ください。

アルミニウム ウインドスクリーン

アウトドアでバーナーを使用する時、横風などから炎を守るウィンドスクリーン。本体はアルミ板を扇状に畳めコンパクトに収納できます。アルミ板を接続するピンを外すことでパネルサイズをアレンジする事が出来ます。

SUNNY 風除板 防風アルミ製 ウインドスクリーン

●サイズ:高さ約13.5cm×幅65cm ●折りたたみ時:13.5cm×7.5cm×1cm ●重量:約120g ●素材:アルミニウム

寒いからアウトドアしたくなるホットキャンディーヒーター

SIN…さん(@sin956ws)が投稿した写真


バーナーに火を入れた時の音、プレヒートさせている時のワクワク感。そしてヒーターに火が入った時の美しい赤い炎と暖かさと満足感。寒い時期でなければ味わえない自分だけの嗜好の極み。

この楽しさを知ってしまったら、もう手放さずにはいられません。あなたもホットキャンディーヒーターの世界をのぞいてみませんか?

 

Let’s play with a hot candy heater!

ホットキャンディヒーターで遊ぼう!