A-suke流「アウトドア ダンディズム」#04:ナイフの形状を勉強しよう

東京の水道橋にあるアウトドアをコンセプトにしたカフェ&バー「BASE CAMP」を営む傍ら、「男前キャンプ」と題したイベント活動も行っているA-sukeさんの連載がスタート。第4回目はナイフの形状について勉強してみましょう。


構造を理解したら、次は”形状”

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第4回の今回もやっぱり「どんなナイフを買えばいいのか?」の続き。前回はナイフ全体がどのような構造で作られているかという内容だったけど、今回は主にブレードの作りをさらに詳細に解説したいと思う。

ナイフは言うまでもなく「刃物」で、そのブレード(刃の部分)がどんな形状になっているかで目的や性能が変わってくる。しかし、ブレードのアウトライン形状は個体差がかなりあって、説明すればキリがないので今回は割愛させてもらう。

今回解説するのはその断面。実はナイフを語るうえで断面形状はとても重要。断面の形状を見ればそのナイフの道具としての真のキャラクターが見えてくるのだ!この世に出回っているナイフは玉石混合でパッと見のデザインと断面形状が合っていないようなナイフもしばしば・・・。例えば荒っぽい使い方をするサバイバルナイフとしてデザインされているのに、グラインドは強度的に優れないホローグラインド(後述)形状を採用しているナイフがあったりするのだ。かたやかわいい小型ナイフなのに荒っぽい作業に向いたフラットグラインドやコンベックスグラインド(後述)形状をしているものは小さくても鉈のように薪を割れるほどのスペックを有しているものもある。しかしパッと見の外見とは裏腹なスペックは、この”断面形状”を見れば一目瞭然なのだ!

それでも残念ながらナイフのスペック表を見ても断面形状を書いてあるものはほとんどない。ユーザー自身が写真やカタチから判断するしかないのが実態だ。ナイフショップに問い合わせれば教えてくれるとは思うけどね。

でも案ずることはない。形状の種類はホローグラインド、フラットグラインド、コンベックスグラインドの3種のみ!もう一つ上げるとすれば片刃なのだが、これは和式刃物だけにみられる特殊な形なので簡単に見分けられるのでここでは気にしなくていいだろう。ではそれぞれに説明しよう。

ホローグラインド

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ほとんどのナイフはこの削り方で作れている。マイナスRで削られた断面で薄く軽いのが特徴的。研ぎ減ってきても薄いブレードが持続するなど利点も多いが荒っぽい使い方には向かない。向いているのは主にハンティング&フィッシングナイフとジェントルマンズナイフ。回転する丸い砥石で削ることでこの形状になるのだが、生産性がいいのでキャラクターに合わないときも採用されがちである。


フラットグラインド

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文字通り平らに削られている。丈夫で荒々しい使い方に耐えられる作りだが重量がかさむ。主にサバイバルナイフやタクティカルナイフなどに採用されている。

コンベックスグラインド

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ホローグラインドの逆で膨らんだRで削られている。薪割り能力が高く非常に丈夫。もちろんフラットグラインドよりもさらに重量がかさむ。鉈などに多くみられる形状。

片刃

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文字通り片側だけ削ったような形状。木を削るのに非常に適している。切り出しナイフなど日本の刃物にみられる特殊な形状。

薪も割るような使い方にはフラットかコンベックスのナイフが向いている。でも調理がメインだったり小さなナイフで細かな作業をするのがメインであればホローグラインドの方がイイかもしれない。見るところがわかるとまた次のナイフが欲しくなっちゃうから気を付けて(笑)

これまでの連載はこちらから


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A-suke

アウトドアカフェ「BASE CAMP」代表、「男前キャンプ」主宰。東京・水道橋にアウトドア好きが集まるカフェ「BASE CAMP」では、イベントやワークショップなども行う「楽しい」お店を目指している。

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