編集部がアイテムを厳選!!CAMP HACK STORE
スキレットのシーズニング手順と失敗例と注意点

【工程付き】スキレットのシーズニング方法!失敗例や不要タイプも紹介

シーズニングはスキレットを使う上で欠かせない作業ですが、なぜ必要?正しいやり方は?など基本情報を網羅。やってみたけど失敗したかも……そんなケースの対処法や、ロゴスやコールマンなどシーズニング不要の楽ちんスキレットのおすすめもピックアップ!

本ページはアフィリエイトプログラムを利用しています。

目次

アイキャッチ・記事中画像撮影:筆者

スキレットを買ったらシーズニングをしよう

シーズニング前の状態のスキレット味のおいしさだけでなく、料理をアウトドアらしい雰囲気に見せてくれるスキレット。キャンプを初めてすぐに買う人も多いアイテムの一つですが、ぜひ知っておきたいのが「シーズニング」というメンテナンス方法です。

シーズニングとは
新品の鉄製スキレットやダッチオーブンに塗ってある錆止め防止の油やワックスを落とす作業のこと。また、使用後に汚れを落とし油膜を作る作業。

シーズニングしないとどうなるの?

錆びたスキレットシーズニングは少々手間ですが、これを怠ったまま使い続けるとこんな風にサビてしまうことも……。また、初回のシーズニングは鉄臭さを取り除いて料理を美味しくするための大事なひと手間です。

使う前も後も都度必要なシーズニング、この記事では大事なスキレットを長く愛用するために知っておきたい正しいシーズニング方法を解説していきます!

シーズニングの方法【初回使用前】

シーズニングに必要な物
トングやくず野菜やキッチンペーパーなどスキレットのシーズニングに必要なもの
① 亀の子タワシ
② スポンジ
③ 中性洗剤
④ オリーブオイル
⑤ キッチンペーパー
⑥ トング
⑦ 野菜くず
⑧ 新聞紙
⑨ 耐熱手袋

カセットガスコンロにガスボンベをセット

出典:PIXTA

スキレットは通常の料理であればIHヒーターでもできますが、高火力で空焚きをすることになるシーズニング作業に関してはカセットコンロが安心。室内で行う場合は、煙も出るため換気扇を回しましょう!

STEP①洗剤でワックスを落とす

使用前のスキレットの汚れをたわしと洗剤で落とす普段のシーズニングでは使用しませんが、初回だけは中性の食器用洗剤を使いワックスを洗い流します。

成功のコツ
亀の子たわしや、竹素材のササラを使って擦り洗いがおすすめ!

STEP②水を張って加熱する

スキレットに水を張って加熱洗剤を洗い流したら水を張って沸騰させます。油が落ち切ってない場合は水が茶色くなってくるので、沸騰してきたら水が濁ってないかを確認しましょう。

成功のコツ
洗って落としきれなかったワックスは、この工程で徹底的に浮かして流しましょう。2回ほど繰り返すと安心!

STEP③空焼きしてからオイルを塗る

スキレットにオイルを塗るお湯を捨てたら火にかけて、水分をしっかり飛ばします。少し煙が立つくらいの強火でしっかり熱したら一旦火を止めて、油を全体に塗り込みます。ここは塗るというよりもスキレットに油を染み込ませるイメージです。

成功のコツ
この工程を3回ほど繰り返すことで油が馴染んで膜ができ、料理が焦げにくくなります!

STEP④くず野菜を炒めて再度水を沸騰させる

スキレットでくず野菜を炒めるここでくず野菜を炒めます。鉄臭さを完全に飛ばすため、強火でしっかり炒めましょう。焦げる直前まで炒めたらくず野菜は捨てて、お湯を沸騰させます。沸騰したお湯は捨てて、再度火にかけて水分を飛ばし乾燥させます。

成功のコツ
ヘタ・芯・皮など捨ててしまう不要なくず野菜でOK。ネギや生姜など香りが強い野菜が効果的ですよ。

STEP⑤仕上げのオイルを塗る

スキレットのハンドルにオイルを塗る仕上げにもう一度、油を塗り込む作業を。この時、蓋がある場合は同様の工程で行います。初回シーズニングはこれで完了!

成功のコツ
錆は油を塗り忘れたところに出ます。裏面や、ハンドルも忘れずにしっかり塗り込みましょう!

こんなにツヤツヤに!
シーズニング前後のスキレットを並べて比較シーズニングを終えたスキレットは、油分を帯びてテカテカと黒光りします。ワックスの臭いもしっかり取れてこれでいつでもお料理に使える準備が整いました!

メンテナンスとしてのシーズニング

ダイソースキレット16cmでハンバーグを調理使用後のシーズニングは、お湯で汚れを落浮かせた後に空焼きして油をしっかり塗っておきます。使うたびにこれを繰り返すことで「ブラックポット」と呼ばれる味のある漆黒のスキレットになっていくので、育てる感覚できちんとお手入れしたいですね。

基本的には初回前と同じですが、いくつか注意点があるのでチェックしておきましょう!

注意点①洗剤は使わない

使用後のスキレットは中性洗剤NG普通の鍋と同じように洗剤を使ってしまうと、せっかく馴染んだ油が落ちてシーズニングが台無しに。使用後のスキレットの汚れは水とお湯のみで落とします。

こびりついてどうしても落ちない汚れは熱湯に浮かせてシリコン製のヘラなどでやさしくこそげ落とすか、バーナーなどで炙って炭化させる方法を試してみましょう。

注意点②金たわしは使わない

スキレットを洗うのに金たわしはNG初回使用時と共通ですが、金属のたわしでガシガシ洗うとスキレットを傷つけてしまうのでNG。ちょっとした汚れであれば亀の子焦たわしで優しく擦りましょう。重曹を入れて沸騰させると頑固なこびり付きも浮きやすいですよ。

正しい保管方法は?

キッチンにかけて保管されているスキレット湿気を嫌うスキレットは、なるべく風通しの良い場所に置いておくのがベター。普段からお料理に使う場合はこんな風に吊るしておくと良いですね。

新聞紙に包んでスキレットを保管スキレットの出番はキャンプだけでオフシーズンは使わないという場合は、新聞紙などで包んでおきましょう。

保管場所は締め切ったギアコンテナなどはなるべく避け、普段よく使う棚など風通しの良い場所に保管するのがおすすめです。

シーズニングをしてみた! けど、これ合ってるの……?

自宅のキッチンでスキレットを洗う女性

出典:PIXTA

中にはシーズニングの方法自体は知っていて試してみたものの「合ってるのかわからない!」という方もいるのでは? ここでシーズニングの失敗例でありがちなケースと、その原因をまとめてみましょう。

あれれ!? シーズニングの失敗例と原因

失敗例1:シーズニングしたはずなのに、サビちゃった……
原因:しっかり水気を飛ばしていなかったかも?

錆びたスキレット空焼きの際に水気が充分飛んでいないまま油を塗ってしまうと、サビてしまうことも。もしこうなってしまったらシリコン製のヘラで落とすといった前出の方法を試し、再度正しくシーズニングの手順を踏めば大丈夫! また、湿気の少ない場所に置くなど保管も見直してみましょう。

失敗例2:何だかムラになってる
原因:油が均一に塗れていなかったかも?

油膜がムラになったスキレット油を塗った後の加熱で一部分だけ火力が強いと、均一に油膜ができないこともあります。シーズニング後に油膜のムラが見られたら再度鍋底をまんべんなく熱し、油を塗りなおしましょう。

失敗例3:シーズニング中に割れちゃった!
原因:高温のスキレットをそのまま水にかけると割れることも

スキレットがひび割れる頑丈なスキレットですが、急激な温度差を与えるとひび割れの原因になることもあります。火から降ろしてすぐ水をかけるのではなく、作業は熱が冷めてから行いましょう。

ここまでで「正直シーズニングって面倒だな~」と思った方には

スキレットは使いたいけどどうにもシーズニングが面倒で……という方には、手間いらずなお手軽スキレットがおすすめ! ここからは初回のシーズニングが不要の楽ちんスキレットをご紹介します。

これは楽!シーズニング不要のスキレット

ロゴスのスキレットでふっくら焼かれたパンケーキ

出典:楽天

シーズニングがすでに施された状態で出荷されたスキレットなら、買ってすぐに使用可能! ただし、あくまで初回のシーズニングが不要ということなので、お料理した後のメンテナンスはしっかりと行いましょう。

▼おすすめはこちら!
ロッジ ロジック スキレット 8インチ

ロッジ ロジック スキレット8インチ

●サイズ:約20cm×深さ/約4cm ●重量:約1.7kg ●素材:キャストアイアン(鋳鉄)
5mmの重厚な鋳鉄で、じっくり温めて冷めにくいスキレット。スキレットカバー(別売り)を使えば蒸し焼き料理も作れます。
スキレット 9cm 【2個セット】
ミニサイズのスキレットなので、ソロキャンプに最適! 2個同時に家庭の魚焼きグリルにも入るサイズです。
チャムス ブービースキレット8インチ
持ち手にはチャムスのブランドロゴが、鍋底にはブービーバードの刻印が入ったかわいいスキレット。6インチのラインナップもありますよ。
ロゴス 合体できるスキレット M 

ロゴス 合体できるスキレット M

●サイズ:(約)45×23×7cm(取っ手含む) ●総重量:(約)1.8kg ●主素材:鋳鉄
底面にドッド加工が施された、焦げ付きにくいタイプ。取っ手が取れるので家庭用オーブンなどでも使えます。
コールマン クラシックアイアンスキレット 10インチ

コールマン クラシックアイアンスキレット 10インチ

●サイズ:約27.5×41.5×10(h)cm ●重量:約4.4kg ●材質:鋳鉄
蓋付きのスキレットで、蒸し料理や煮込み料理に最適! 旨味を逃さず料理を仕上げます。便利な収納ケース付き。
コーナン 軽くて錆びにくいアルミスキレット

コーナン 軽くて錆びにくいアルミスキレット 20cm

●サイズ:直径200×高さ35mm ●重量:353g ●表面加工:フッ素樹脂塗膜加工 ●材質の種類:アルミニウム合金
フッ素加工が施された、サビにくいスキレット。ホームセンターならではのお手頃価格も魅力的!
▼コーナンのアルミスキレットについて詳しくはこちら!

手間も楽しんでスキレットを育てよう!

スキレットでくず野菜を炒める

面倒そうなシーズニングも黙々とやってみると案外楽しいもので、スキレット料理への期待も膨らみます。おいしい料理を味わえることを楽しみに、このひと手間もぜひじっくりやってみてくださいね!

こちらの記事もおすすめ!