駒ヶ根アウトドアライフ#01:こっそり焚き火を愉しむ週末基地「K-BASE」

岐阜在住、駒ヶ根に週末基地「K-BASE」を所有し、自分の好きなアウトドアライフを満喫する写風人さん。CAMP HACKの連載では特にこだわりのある「焚き火」について語っていただきます。


少しずつできあがっていった、アウトドア的自分スタイル

CAMP HACKで連載を持つこととなった、写風人です。岐阜に住まいを持ち、週末は長野県駒ヶ根で好きな焚き火と薪ストーブとともにアウトドアな日々を過ごしています。

私のアウトドアとの出会いは、幼い頃アウトドア好きの父親に連れて行ってもらったキャンプがその始まりです。
もう50数年前のことです。
photo_001 もちろん気の利いた焚き火ツールもなく、持って行くのは飯盒とケトルだけ。
どこのキャンプ場でも直火が唯一の熱源であり、ごくシンプルに焚き火キャンプを愉しむ時代でした。
その頃からの影響なんでしょうね、無類の焚き火好きになったのは。

1980年代後半、オートキャンプ場がブームになる頃、キャンプ道具を満載し、引っ越し的レジャーキャンプを愉しむ時期もありました。
photo_002 ほとんどが直火禁止のため、熱源はコンロやツーバーナーを持ち込んでいましたが、私にはそのスタイルは長続きしませんでした。

20数年前に店舗を新築した際、薪ストーブを導入。
それから薪に囲まれた生活へと変化していきます。
造園関係からの貰い物でまかなっていたので、決して程度のいい原木ばかりではありません。
それでも選り好みせず、来るもの拒まず!です。
photo_003 薪ストーブで使えない原木はすべて焚き火の燃料になります。
働き盛りの年代であったその頃は、裏山の片隅で焚き火キャンプの真似事をする事が、僅かな余暇の楽しみでもありました。
しかし近隣に住宅が建ってからは、焚き火も自粛せざるを得なくなります。

焚き火の出来ない生活が続き、フラストレーションが溜まっていきました。


焚き火を愉しむ週末基地との出会い

そんな時、仕事の関係で南信州を訪れました。
photo_004 東には南アルプス、西には中央アルプスがそびえる自然豊かな土地。

こんな環境で暮らしたい。
誰にも気兼ねせず焚き火ができるフィールドが欲しい。

そう思うようになったのです。

土地探しを始めて3年後。理想のフィールドに出会いました。
中央アルプスの麓に位置し、森に囲まれ焚き火で迷惑を掛ける住宅もありません。
春は桜が咲き乱れ、夏はアルプスの清流で川遊び、秋は紅葉狩りと落ち葉焚き、冬は銀世界で雪中キャンプを楽しむ。
四季を通じて自然を満喫できるこの拠点は、駒ヶ根の頭文字をとって「K-BASE」と名付けました。
年甲斐もなく、こっそり火のある暮らしを愉しむ秘密基地です。

K-BASEには週末の度に通い、密林状態の土地を半年がかりで開墾しました。
photo_005 築22年の平屋には薪ストーブを設置し、コツコツと自分好みにリフォームしています。
屋外には薪で焚く露天風呂やファイヤープレースを随所に設け、600坪の敷地はどこもフリーサイトです。

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週末は静寂な森にひっそりと身を置き、焚き火に没頭します。
若い頃は仲間と賑やかに過ごすことが好きな私でしたが、いつからかソロが多くなりました。
独りで炎と向き合う時間は、野生や感性を研ぎ澄ませ、繁忙な日常から瞑想的な非日常空間を創り出してくれます。

森暮らしでは、火のある暮らしの燃料は事欠きません。
開墾作業で切り倒した木々なども薪として有効に活用しています。
photo_007 細かな枝は炎天下にフワリと積み上げ、よく乾燥させて焚き付けにします。
また、風雨にさらし土を取り除いた根っ子は実に良く燃えます。
時には、人知れず朽ちていくであろう森の中の倒木や折れ枝も貴重な薪エネルギーです。



photo_008 私は必要以上に焚き火を大きくしません。
より小さく焚くことで焚き火との距離感が縮まるのです。
また自ら作った薪にも愛着が沸くので、無駄には燃やせないですしね。
photo_009 薪は根から枝の先まで真っ白な灰になるまで燃やし尽くして、成仏させる。
それが森の恵みに対する私のささやかな感謝の念です。

このシリーズでは「焚き火」をテーマに様々な事例を紹介していきたいと思います。
次回は「焚き付けと火おこし」についてお話します。

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写風人

1955年生まれ。岐阜県在住のプロカメラマン。薪ストーブを中心とした火のある生活を愉しみつつ、ダッチオーヴン料理や薪ストーブクッキングなどの講座も行う。かねてより念願であった森暮らしを実現。週末は南信州へ入り浸り、薪ストーブと焚き火三昧の日々を愉しんでいる。

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