軟派なヨンクはお断わり!SUVで『大人の泥んこ遊び』に挑戦だ!

雑誌「HUNT」とのコラボレーション企画第11回。誰もが昔は大好きだった泥んこ遊び。それをいい大人が、クルマ、しかもディフェンダーでやっちゃってるわけである。そりゃあ楽しくないわけはないじゃないか!


「SUV」それは世界で今もっともイケてるクルマ

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日本でもアメリカでもヨーロッパでも、今もっともイケてるクルマはSUVである。ポルシェ、ジャガー、マセラティ、ベントレーと、高級スポーツを標榜するメーカーも相次いでSUVモデルをリリース。アルファ・ロメオやらアストンマーチンやらランボルギーニやらもSUVを開発中と噂されている。

人気になる理由は、一度乗ればわかる。カッコイイし中は広いし速いし快適。メルセデスのAMGモデルなぞは、何一つ不自由のないスポーツカーのようだ。ただし、ヨンクの本懐たるオフロードというステージのイメージはあまりない。実際はその気になれば走れなくはないのだろうけれど、少なくともあんなに薄いタイヤではおっかなくて舗装路以外は走る気になれない。

SUVに乗るのなら、やっぱり挑戦したい「オフロードコース」

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ヨンク乗りなら度胸試しを兼ねて、是非一度訪れてみて欲しい。「アウトドアパーク ブロンコ」埼玉県秩父郡横瀬町横瀬7151-70 http://www.bronco4x4.net/

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ブロンコの歴史は1980年代の4×4ブーム到来に始まり、2000年ごろのディーゼル規制による4×4激減と共に一度は閉じた。かつての名残がロッジの壁に貼られている。

そうした「軟派なヨンク」は足を踏み入れたくもないであろう、まるでアイガー北壁のようなオフロードコースがある。それが「アウトドアパーク ブロンコ」だ。埼玉は秩父の山中にあるブロンコ、何がすごいかというと、そもそもコースに行くまでの林道が凄まじい。ウェブサイトには「四輪駆動車しか走行できませんので一般乗用車の方はご注意ください」と書かれている。今回、この地に向かうためにアピオ・ジムニーをお借りしたのだが、林道の最中は常に4WDのローレンジ(低速ギア、つまり悪路でもハマりにくい)に入れっぱなしで走った。

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2012年、荒れ放題だったブロンコを、元4×4専門誌の竹村吉史さんが一年がかりで復活させた。入り口にかかっている三菱ジープのグリルは80年代から飾られている。

オフロード走行ど素人の僕は、この林道だけでお腹いっぱい。実はたかが2㎞弱に過ぎないというが、道には岩や木があちこちに転がっており、ちょっと踏み外せば山を転がり落ちてしまうのでは……という恐怖と戦いながらの林道走行は、かなりスリリングなものだった。だがブロンコを管理している竹村さんによると「4WDなら案外どんなクルマでも登ってこられる」とのこと。中には普通のレンタカーで上がってきた人もいるらしい。要はクルマより人間の方がアップアップになってしまうというわけだ。はい、僕がそうでした……。


テーマは「ブロンコで泥んこ」

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もちろん猛者たちの本番はこれから。今回お供させていただいたのは、主にディフェンダーを中心としたメンバー。ハントvol.7でご紹介した雪のイベントの主催者、江戸原大輔さんが今回の言いだしっぺでもある。ちなみにテーマは「ブロンコで泥んこ」。きっとオトコなら嫌いなはずはない(?)、泥んこ遊びを、クルマでやっちゃうあたりが、粋……というか、なんというか。

060708 で、どれほど泥んこになったかは、言葉で説明するよりも写真をご覧いただければ一目瞭然。何も説明する必要はないだろう。僕のような一般人には考えられないことだが、彼らはクルマがハマって抜け出せなくなったり、到底登れない坂をなんとかしてクリアすることを無上の喜びとしている。水を被っても平気なようにシュノーケル(エンジンの吸気口を屋根の上に持ち上げる装置)を付け、他のクルマを引っ張ったり、自車を引き上げるためのウインチを備えているのは、そのためなのだ。「なんでこんなことしてんでしょうね?」と、江戸原さんはほとんど禅問答のような問いかけをしてきたが、それはこっちのセリフである。

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彼は「バケツ」と呼ばれる泥水がたまった沼からで、脱出時に勢いをつけるためにバックしたときにマフラーを曲げてしまった。ただスゴイのは、彼と彼の仲間が知恵と道具を出し合い、30分ほどでほぼ元通りに直してしまったことである。この生命力は半端ではない。こんなことして、何に役立つんだ?と思わなくもないが、こんな豪気でワイルドな遊び、他には絶対にない。



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加藤さんのディフェンダー110はウインチもシュノーケルもなくスッキリした外観。難所と言われる急傾斜+カーブを難なくクリア。

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「やっちゃいましたー」となぜか嬉しそうな江戸原さん。

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友松さんのディフェンダー110は、ワイドフェンダーを外して4ナンバー登録。

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取材の足にお借りしたアピオのジムニー・シエラ。ブロンコまでの林道は終始こんな感じの悪路。

20 ブラック塗装、フォグランプ、ロールケージなどが実に精悍な岡田さんの110ダブルキャブ・ピックアップ。バケツをクリアした後はウインチでの脱出に挑戦……と、果敢にブロンコを楽しんでおられた。

19 坂本さんのディフェンダー110は、今回は初参加ゆえ見学のみ。とはいえ坂本さんはラリー経験者ゆえ、次回は必ずや参加し、泥沼にはまっていくことであろう。

21 やっぱりジープもカッコイイ。左はチェロキー(鍋嶋さん)、右はラングラー(石川さん)。

22 北村さんの日産サファリ。今やなかなか見る機会も減ってしまった。

23 バケツからの脱出に失敗しひっくり返ってしまったジムニーも。この後仲間のクルマ2台のウインチにより無事救出に成功。とはいえ工場に持ち込むまでエンジン再始動は厳禁だが……。

photo & text:Yoichi Sakagami

大人のための暮らし&ファッション提案マガジン『HUNT最新号Vol.13』発売中!今号の特集は”鍬と竿”。C.W.二コルさんの新たなる挑戦にも注目です!
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¥979 税込

HUNT編集部

HUNTは自然を愛し、モノを大事にする大人に向けたライフスタイル&ファッションの雑誌。アウトドア趣味を楽しむ方や、山暮らしの達人を取材し、往年のアウトドアにヒントを得た男心くすぐる洋服やギアも多数紹介する。雑誌は2月、5月、8月、11月の月末に発売!