モバイルプロジェクターとは
モバイルプロジェクターは画像や映像を投影する機能を持ち、据え置きのプロジェクターと比べて小型で持ち運びがしやすいのが特徴です。自宅やビジネスシーンなどでも活用できるほか、最近ではキャンプや車中泊といったアウトドアでも活躍の幅を広げています。
電源が必要なモデルだけでなくバッテリーを内蔵しているものもあり、気軽に持ち運べて好きなところで使用できるのがモバイルプロジェクターの最大の魅力です。
モバイルプロジェクターが活躍する定番シーンと使い方
先述したとおり、モバイルプロジェクターはその手軽さから幅広いシーンで活躍します。
●キャンプ
●車中泊
上記の3つのシーンを例に、どう使うのか簡単にご紹介していきましょう。
部屋
屋内であれば壁がスクリーンの代わりとなるので、使用場所を選ばないのが大きな魅力。凹凸のない白い壁があれば、どこでも映像を投影して楽しめます。
バッテリーを内蔵しているものは価格が高い場合が多いですが、屋内ならコンセント式でも不自由しないので選択肢の幅も広がりますね。
キャンプ
屋内のような壁が少ないキャンプシーンでも、ポータブルスクリーンやテントの壁を利用することで映像を投影できます。
タープの張り方をアレンジしてスクリーンに見立てたり、タオルで代用したりしてもOK。屋内とは違った開放的な空間で映画やゲームを楽しむのも非日常感があって楽しめますよ。
車中泊
車中泊では車の側面や車内でポータブルスクリーンを使用したり、天井を利用したりすることで投影ができます。
車内だけでなく、車の側面にスクリーンを設置することも可能。「普段は車外のスクリーンで見て、たまに車内で天井に映してみたい」と選択肢の幅を広げたい場合は、360度角度を調整できるタイプがおすすめです。
モバイルプロジェクターは手頃な価格のモデルから高価なものまで幅広く販売されているため、購入するときはたくさん見比べて悩む方も多いのではないでしょうか。
そんなときのために、選び方のポイントを6つにまとめてみました。
①接続方法で選ぶ
②調整や補正で選ぶ
③見やすさで選ぶ
④スピーカーで選ぶ
⑤対応しているOSで選ぶ
⑥バッテリーで選ぶ
これらを踏まえると、グっと選びやすくなるのでぜひ参考にしてみてください。
手軽に接続できるものを選ぼう
モバイルプロジェクターはHDMIやUSBなどを接続する有線が一般的ですが、ケーブルを持ち運ぶ必要があったり、使用するときにかさばってしまいます。キャンプや車中泊ではできるだけ場所を取らず、接続・撤収の手間が少ない無線で接続できるモデルがおすすめ。
しかし、場合によっては接続が安定しないこともあるので、不安要素を解消しておきたい人は念のためにケーブルを持っていくのもいいですよ。
角度調整や補正ができるものを選ぼう
自宅やキャンプ・車中泊など幅広いシーンで使いたい人には、設置場所の自由度が高い「角度調整」が可能なものがおすすめです。角度が調整できるものは置き場所の幅が広がるだけでなく、天井などへの投影もできるので非日常感を味わいやすいのがポイント。
また、テント内や車中泊では空間が狭いので、壁の近くに置いても大きな画面で見ることのできる「台形補正機能」を搭載したモデルを選びましょう。
画面が見やすいものを選ぼう
プロジェクターの投影方式は、主に液晶方式、DLP方式、LCOS方式の3種類です。もっとも画質が良いのはLCOS方式ですが、その分価格も高くなります。カラーの表示が見やすいのは液晶方式です。ただ、これも価格的には若干高めになります。
価格と画質のバランスがよく、ほとんどのモバイルプロジェクターで採用されているのはDLP方式です。人によっては残像が見えることもありますので、気になる方はLCOSや液晶方式のホームプロジェクターをおすすめします。
また、映像やゲームを楽しむためには、見やすさは重要な要素。そこで注目したいのは、明るさ(ルーメン)と解像度(ピクセル)の2つの項目です。部屋の中で照明を落として使用するシーンでは100〜200ルーメン程あるとほとんどストレスがなく楽しめますが、キャンプ場のような真っ暗な空間では800ルーメンほどの明るさが必要です。
また、モバイルプロジェクターは640×480ピクセルあたりの解像度が主流でしたが、最近ではフルHDの1920×1080ピクセルなど高画質なものも販売されています。より細かくくっきりとした画質を求めたい方は、ピクセルの値が高いものを選びましょう。
スピーカーを内蔵しているものを選ぼう
荷物が多いキャンプや空間が狭い車中泊では、出来るだけ持ち物は最小限に抑えるのがベスト。スピーカーを別に持っていくと持ち運びも大変になるので、内蔵しているものを選ぶと荷物が少なくなりますよ。
音量の大きさはW(ワット)という値で表示され、最低でも20Wほどあると臨場感のある音量で映像を楽しめますが、モバイルプロジェクターの場合、高音質なモデルはあまり多くありません。
より音質にこだわりたい方は、荷物が多くなりますが外付けのスピーカーを使用するのも検討しましょう。
対応しているOSを見て選ぼう
Amazon Prime VideoやYouTubeを見るための基本ソフトウェア(OS)が内蔵されているモデルであれば、端末を接続せずとも手軽に映画や動画を楽しむことができます。
中でもAndroid TVを内蔵しているものがおすすめで、既に加入している動画配信サービスをGoogle Playストアから追加することでコンテンツの種類も増やすことができるのがポイント。最近ではNetflixに対応したモデルも続々と出てきているので、自身がどんなサービスに加入しているかを確認して選んでみましょう。
またYouTubeやNetflixなどの動画コンテンツのアスペクト比は基本的に16:9のため、きれいな動画を楽しむならHD以上で16:9に対応したものを選択するとよいでしょう。
バッテリーが搭載されているものを選ぼう
モバイルプロジェクターの多くは2〜3時間の動画を再生できる程度のバッテリーを内蔵しており、おおよそ映画1本分です。キャンプや車中泊などでは十分かもしれませんが、自宅でも使用したいなど使用シーンを想定して、必要なバッテリー容量を備えたモデルを選びましょう。
重量で選択する場合、持ち運びを重視するなら200~400gほどの軽量タイプがおすすめです。ただし、軽量タイプはバッテリーの持続時間が少ないものもあるため、自宅のみで使う場合や、長時間使いたい場合は、500g~1kgほどを目安にするとよいでしょう。
また、バッテリーの充電方式も確認しておくと◎。モバイルバッテリーから給電できるモデルであれば手軽に充電ができますよ。
今回は楽天市場やAmazon、Yahoo!ショッピングといったECサイトの売れ筋ランキングを参照し、人気の17モデルをランキング化! ぜひ選び方を参考にデザインや機能、使い勝手などをチェックして、自分の求めるモバイルプロジェクターを探してみてください。
Anker Nebula Capsule II
接続方法 | HDMI、USB-C、USB-A、Bluetooth、 Wi-Fi |
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明るさ | 200ANSIルーメン |
解像度 | 1280×720 |
コントラスト | - |
バッテリー稼働時間 | 180分 |
サイズ | 8×8×15cm |
重量 | 0.7kg |
iPhone | ○ |
Android | ○ |
●NetflixやDisney+、U-NEXTなど多様なコンテンツを再生可能
●動画なら2.5時間、音楽スピーカーとして使えば10時間連続再生ができる大容量バッテリー
●最大100インチの大画面でゲームはもちろんスポーツ観戦なども大迫力に楽しめる
XGIMI Halo+
接続方法 | HDMI、Wi-Fi、Bluetooth |
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明るさ | 900ANSIルーメン |
解像度 | フルHD 1920x1080 |
コントラスト | - |
バッテリー稼働時間 | 120分 |
サイズ | 14.5×11.3×17.1cm |
重量 | 1.6kg |
iPhone | ○ |
Android | ○ |
●900ANSIルーメンで真っ暗なキャンプ場でも見やすく、きれいな映像を楽しめる
●26.5msの超低遅延を可能にし、ゲームの快適さも抜群
●障害物自動回避機能で、障害物が画面を遮る場合でも障害物を避けて投影するので周囲のものを避ける必要がない
BenQ GV11
接続方法 | HDMI、USB-C、Airplay、Chromecast |
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明るさ | 200ANSIルーメン |
解像度 | HD 1280×720 |
コントラスト | 100000:1 |
バッテリー稼働時間 | 160分 |
サイズ | 11.3×15.3×14cm |
重量 | 1.84kg |
iPhone | ○ |
Android | ○ |
●135度の角度調整が可能でソロテントなどの狭い空間でも壁・天井で使用できる
●無線ミラーリング機能搭載で、iPhoneやiPadなどの端末から手軽に写真や動画が楽しめる
●側面と下部に設けられたスピーカーにより、音の広がりを持たせた迫力あるサウンドが魅力
XGIMI MoGo Pro+
接続方法 | HDMI、Bluetooth、USB |
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明るさ | 300ANSIルーメン |
解像度 | フルHD 1920×1080 |
コントラスト | 1000:1 |
バッテリー稼働時間 | 150分 |
サイズ | 21.6×21.6×30.4cm |
重量 | 0.9kg |
iPhone | ○ |
Android | ○ |
●最新のイメージエンジンを搭載し、ノイズの減少とともにはっきりとした色鮮やかな映像を投影
●優れた台形補正機能により、横から斜めに投影しても自動で見やすく調整してくれる
●折りたたみ式スタンドが内装され、三脚や土台がなくとも見やすい角度に調整できる
BenQ GV30
接続方法 | HDMI、USB Type-C |
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明るさ | 300ANSIルーメン |
解像度 | HD 1280 x 720 |
コントラスト | 100,000:1 |
バッテリー稼働時間 | 150分 |
サイズ | 12×19.6×18.5cm |
重量 | 1.6kg |
iPhone | ○ |
Android | ○ |
●濃くハッキリしとした色合いで、プロジェクター感を感じさせない画質の良さがポイント
●映画鑑賞やゲームスクリーンとしてだけでなく、Bluetoothスピーカーとしても使える繊細かつ重低音のある音質を実現
●見たい角度に135度まで調整でき、幅広いシーンに対応可能
FATORK 5G 小型プロジェクター
接続方法 | HDMI、USB、Wi-Fi |
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明るさ | 200ANSIルーメン |
解像度 | 1920×1080 |
コントラスト | 1920×1080 |
バッテリー稼働時間 | - |
サイズ | 20.6×16.5×9.1cm |
重量 | 1.08kg |
iPhone | ○ |
Android | ○ |
●コンパクトかつ軽量で、耐久性と密閉性にも優れたアウトドアにおすすめなモデル
●最大114インチの迫力ある大画面で、グループキャンプでも安心して使用できる
●5G Wi-Fiに対応しており、音の遅延も少なく映像もスムーズな動きを実現
Anker Nebula Astro
接続方法 | HDMI、Bluetooth、Wi-Fi |
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明るさ | 100ANSIルーメン |
解像度 | 854×480 |
コントラスト | - |
バッテリー稼働時間 | 150分 |
サイズ | 9.1×8.2×8.9cm |
重量 | 0.3kg |
iPhone | ○ |
Android | ○ |
●片手で収まるほどのコンパクトさとコロンとしたデザインが可愛らしいお手軽プロジェクター
●0.3kgの優れた軽量性でツーリングキャンプでも持ち運びしやすい
●投影中にレンズに近づくと一時的に投影を中止して、子供の目を守るアイガード機能を搭載
XGIMI Elfin
接続方法 | HDMI、USB、Wi-Fi、Bluetooth |
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明るさ | 800ANSIルーメン |
解像度 | フルHD 1920×7080 |
コントラスト | - |
バッテリー稼働時間 | 180分 |
サイズ | 193×193×48cm |
重量 | 0.9kg |
iPhone | ○ |
Android | ○ |
●800ANSIルーメンという明るさでアウトドアシーンでも使いやすい
●薄くフラットな形状で収納時も場所を取りにくい
●独自のエンジンシステムにより鮮やかで目で見たままの色を再現する優れたコントラスト
LG Electronics Japan LG CineBeamPF610P
接続方法 | HDMI、Bluetooth、Wi-Fi、AirPlay 2、Miracast® |
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明るさ | 1000ANSIルーメン |
解像度 | フルHD 1920×1080 |
コントラスト | 150,000:1 |
バッテリー稼働時間 | - |
サイズ | 225×192×73.5cm |
重量 | 1.65kg |
iPhone | ○ |
Android | ○ |
●脅威の1000ANSIという明るさでキャンプや車中泊など、真っ暗なシーンでも安心して使用できる
●壁と本体の距離が近くても最大120インチほどの大画面を投影できる
●AirPlay 2 やMiracast®、Bluetoothなど幅広い接続方法で投影できる機種も様々
Anker Nebula Vega Portable
接続方法 | HDMI、USB-A、USB-C、Bluetooth、Wi-Fi |
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明るさ | 500ANSIルーメン |
解像度 | フルHD 1920×1080 |
コントラスト | - |
バッテリー稼働時間 | 180分 |
サイズ | 19.2×19.2×5.9cm |
重量 | 1.5kg |
iPhone | ○ |
Android | ○ |
●プロジェクターの表現しにくい黒色の深みにこだわられた鮮やかな色彩が特徴
●500ANSIルーメンと優れた解像度で映画館のような強弱の取れた画質を実現
●2つのスピーカーによって音に奥行きを出し、映像に没入できる
AKASO 小型プロジェクターDLP
接続方法 | HDMI、USB、Wi-Fi |
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明るさ | 50ANSIルーメン |
解像度 | 1920×1080 |
コントラスト | 2000:1 |
バッテリー稼働時間 | 180分 |
サイズ | 18.5×11.5×7.3cm |
重量 | 0.6kg |
iPhone | ○ |
Android | ○ |
●スマートフォン並みのサイズ感を実現し、リュックのサイドポケットにも収納が容易
●薄いにも関わらず有線・無線の接続方法の幅が非常に広い
●スタンドを使用して斜めに投影しても、自動で台形補正をしてくれる
Xiaomi Mi Smart Projector 2
接続方法 | HDMI、Bluetooth、Wi-Fi |
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明るさ | 500ANSIルーメン |
解像度 | フルHD 1920×1080 |
コントラスト | - |
バッテリー稼働時間 | - |
サイズ | 11.5×15×15cm |
重量 | 1.3kg |
iPhone | ○ |
Android | ○ |
●音声認識を搭載し、リモコンを使用せずに声だけで操作可能
●高感度カメラの採用により、高いオートフォーカス精度を実現
●拡散光反射を取り入れ、長時間の使用でも目の負担を大幅に軽減してくれる
Acer C250i
接続方法 | HDMI、USB、Bluetooth、Wi-Fi |
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明るさ | 300ANSIルーメン |
解像度 | フルHD 1920x1080 |
コントラスト | 5000:1 |
バッテリー稼働時間 | - |
サイズ | 10.4×19cm |
重量 | 0.7kg |
iPhone | ○ |
Android | ○ |
●縦に置くとスマートフォンの縦長サイズをフルスクリーンで楽しめる「オートポートレートモード」を搭載
●特徴的な12面体のボディを転がして、手軽に角度調整ができる
●9,000mAhバッテリーを活かし、モバイルバッテリーとしても使用することが可能
FunLogy X-03
接続方法 | HDMI、USB2.0、microSD、Bluetooth、Wi-Fi |
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明るさ | 100ANSIルーメン |
解像度 | フルHD 1920×1080 |
コントラスト | 2000:1 |
バッテリー稼働時間 | - |
サイズ | 19.2×5×5cm |
重量 | 440g |
iPhone | ○ |
Android | ○ |
●筒状のスタイリッシュなデザインで、収納性に優れたコンパクト設計
●ヘッドをワンタッチで調整するだけで投影角度を調整できる
●NetflixからAmazon Prime Video、U-NEXTなど幅広いコンテンツに対応
Casio CX-F1
接続方法 | HDMI、USB Micro-B、USB Type-A、Bluetooth、Wi-Fi |
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明るさ | 2000ルーメン |
解像度 | フルHD 1280x800 |
コントラスト | 20000:1 |
バッテリー稼働時間 | - |
サイズ | 21.5×4.3×15.2cm |
重量 | 1.1kg |
iPhone | ○ |
Android | ○ |
●最大300インチまで投影サイズを広げることができ、アウトドアでの使用はもちろんビジネスシーンでも活用しやすい
●日中でも見やすい2000ルーメンという驚異の明るさを実現
●障害物を避ける障害物自動回避機能に加え、本体をずらしても斜めに投影できるのでレイアウトを変える必要がない
Groview 小型プロジェクター
接続方法 | HDMI、USB Type-A、Bluetooth、Wi-Fi |
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明るさ | 8500ルーメン |
解像度 | 1920×1080 |
コントラスト | 8000:1 |
バッテリー稼働時間 | - |
サイズ | 14.9×18.7×7.7cm |
重量 | 1.62kg |
iPhone | ○ |
Android | ○ |
●4Kの映像を投影でき、高解像度で映画やゲームに没入できる
●10万時間の高品質バッテリーを採用し、長く愛用することが可能で静音性も抜群
●優れた機能性をわずか1万5千円以下で購入できる良心的な価格設定
YOTON 小型プロジェクター
接続方法 | HDMI、USB2.0、Bluetooth、Wi-Fi |
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明るさ | 6500ルーメン |
解像度 | フルHD 1280×720 |
コントラスト | 5000:1 |
バッテリー稼働時間 | - |
サイズ | 13.6×11×5.8cm |
重量 | 0.4kg |
iPhone | ○ |
Android | ○ |
●手のひらサイズでわずか0.42kgと持ち運びやすい重量感が魅力
●有線の他にWi-Fi・Bluetooth接続が可能で手軽にミラーリング投影ができる
●このスペックで1万円を下回る優れたコストパフォーマンス
モバイルプロジェクターを持ってアウトドアをさらに非日常へ!
今回はアウトドアシーンでも人気が高まっているモバイルプロジェクターについてご紹介しました。最近ではポケットに収まるほどコンパクトなモデルの登場によって、キャンプ・車中泊といった非日常の中でもゲームや映画などを手軽に楽しむことができます。
ぜひお気に入りの1台を見つけて、アウトドアでの楽しみの幅を広げてみませんか?